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『Nのために』レビュー集

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TBSドラマ「Nのために」の全話レビューです。
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プラトニックな関係性の重なりが生み出す、文学的な世界観が美しい作品だった(「Nの…

最終話。出だしから全ての謎の回収。そこからは登場人物一人一人の思いに焦点を当てていき、最…

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典型的な三角関係ストーリーでありながらも、陳腐さを抹消する間接表現と演出力が光る…

いよいよ安藤が切なくなってくる第9話。単純な二項対立にしてしまえば、過去に暗いものを抱え…

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最終章に向けて、歯車の中心が主人公から脇役へ移動していく(「Nのために」第8話レビ…

第8話、様々な時間軸の中で西崎(小出恵介)の存在感が濃くなっていく回だったように感じる。 …

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巧みな色彩コントロールで生み出される、ドラマ全編の視覚的なメリハリが効果的に(「…

第7話はさくっと。 新規で出来上がる3人組、希美(榮倉奈々)・西崎(小出恵介)・成瀬(窪田…

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少女漫画的な展開よりもどこまでも間接表現で繋がって行く関係性が心を動かす(「Nの…

登場人物が出揃った第5話から、事件に繋がる人間関係のベース構築までがほぼ済んだと言える第6…

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ミステリ要素が色濃くなるに従って感じる、関係性描写の薄い違和感(「Nのために」第5…

ミステリー展開が先に立って叙情的なタッチと心情の追い方がかなり甘くなってしまった印象。殺…

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執拗なまでに追い続ける真実は、誰よりも身近な妻に眠る、というオリジナル設定が効き始める(「Nのために」第4話レビュー)

うーん、やはり島良かったなあという感想。第3話までは島の美しさと叙情的なタッチで引っ張り、第4話以降はミステリーで引っ張るということだろうか。第3話で最終的に殺人現場に居合わせるメンバー全員が出揃い、いよいよ事件に行き着くまでの歯車を見せられることになる。ドラマ冒頭やラストシーンで少しずつ事件のディテールが明かされて行くスタイルはなかなか考えられているなと思うが、個人的にはミステリーが好きなわけではないので、これまでの3話と比較すると淡々と見ることになった第4話であった。

不謹慎なほどに美しい二人と自然と燃え盛る炎(『Nのために』第2話レビュー)

今回はモノクロの防波堤と海と空が、タイトル入りとともに一瞬にして橙色の夕日に染まるタイト…

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土下座から見上げた、榮倉奈々の「笑み」に瞬間最高演技賞を(「Nのために」第3話レビ…

物語冒頭の青景島編が締めくくられる第3話。前半に固められた名シーンについて語らずにはいら…

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胸糞の悪くなるような酷い現実に少しもリンクしない島の自然がただただ美しい(『Nの…

そういえば、湊かなえだった。私の記憶の中での「Nのために」は映像が洗練されていて、タイト…

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