見出し画像

嘘がつけない息子

今朝は「体育のリレーが嫌や」と言って行き渋っていた息子。
「体操服着るのも嫌や」と今にも泣き出しそうな様子。


パパも姉ちゃんも、楽しい話を振ったりして一生懸命息子の機嫌を取ろうとしてくれた。

なんとか着替え、支度をし、サバイバルの本の話をしながら一緒に玄関を出るときには、とりあえず落ち着いていた。

分団でもいつも通り歩いて行く。

教室へ入ると「どうすればいい?リレー」と、私の方を振り返って聞いてきた。

ここまで、体育のことをずっと考え続けていたよう。

以前から「リレーで追い越そうとすると、わざとぶつかってきたり、走るのを邪魔をしてきたりする子がいる」などと言い、リレーはあまり楽しくないのは分かっていた。

前々回の体育では「昨日のリレーで頑張りすぎて足が痛い。だから今日は見学する。先生のお手伝いをする」と言い、自分で先生にそう伝えて見学したそう。
前回は朝何も言わず、帰ってきてから「自分たちのチームが一位になった!」と嬉しそうに教えてくれた。

それが、今回は「どうしよう…」と。

嫌ならまた見学すればいいと伝えるも、スッキリしない様子。やりたくない、でも…のループ。
自分では先生にこの気持ちを話せない、ということなので、私が職員室へ行って話してくることに。息子も納得して席についた。


担任の先生に話すと「嘘がつけないんですね」と。
どうやら、足が痛いという理由があるときは堂々と「見学します」と言えるし見学できるけど、足が痛い、風邪気味だなどの理由がないときは見学してはいけない、嘘をついて見学することなんてもってのほか、だと思っているのだろう、とのこと。

親よりも冷静に息子を見ていてくれる先生。
休みたいときもありますよね、で終わらせず、ちゃんと息子がそうする理由を考えてくれた。とてもありがたく思う。

「私からは、お母さんから聞いたよ、見学していいよって伝えますね。でも、明日でリレーは最後なので、明日は頑張ってもらおうかな!大丈夫ですよ、お母さん。いつも学校で頑張っているし、今朝も頑張って来れたんですから」と声をかけてくれた先生。
朝の忙しい時間に、こんなにゆっくり話を聞いてくれるなんて…!やっぱり、この先生が言うなら、きっと息子は大丈夫なのだろう、と痛感した。

私ももう少し冷静に息子を見られたら…と思うけれど、親だからできないこともある。できないところは先生や周りの人にお願いする。そうやって、たくさんの人に囲まれて、社会の中で成長していってくれたら。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?