本人も満更でもない顔で転がされている。

交換すると進化するポケモンなので、タイヤの交換キャンペーンの一環でポケモンの交換進化お手伝いキャンペーンも店頭で行われている。この交換進化ビジネスモデルはポケモン世界のありとあらゆるビジネス本に乗っている。

スポーツ大会の開催中に勝利予想で連日テレビに出てそうなポケモン

あまりにも当たって怖いので途中からオクタンやイヌヌワンによる予想コーナーに変わる。

翌朝、ネイティはテレビに映る彼らのジョーク予想を真顔で見つめながら、私にそっと本当の勝敗を教えてくれる。突然のことにびっくりしながらも「スゲー！」と興奮する私。ネイティは数十秒後のおやつの味に期待して目を細めた。

「赤ちゃんはどこから来るの？」という質問の返答に必ず出てくるポケモン

そう、全ては彼が運んでくる。

一緒に散歩してみたら意外に楽しそうなポケモン

でっかい大通りを無駄にジグザグ走りたい。

マッスグマに進化しても楽しいに違いない。真っすぐ進んで行き止まりになったら、毎回マッスグマの体を持ち上げて向きを変えて下ろす必要があるよね。それ、楽しそう。

あと、苦手なポケモン病院に連れて行かれた時、なんとか逃げようとしてポケ医さんに真っすぐ突進するマッスグマも見たい。

防災無線に採用されてそうなポケモン

懐いたらめっちゃ良いやつ。防災無線の音を増幅させるお仕事してそう。

毎日ボソボソ聞こえる防災無線の音が、ある日の夕方、急に街の隅々に聞こえる程しっかりした音量になってて、「えっ！もしかしてこれバクオング！？少し前まであの子ｺﾞﾆﾖｯ……ｺﾞﾆﾖｯ……しか言えなかったのに！」って感動したい。

小学校低学年男児が毎日川に行く原因になっているポケモン

釣りのための餌作りや穴場スポットを異様に知ってるやつがいる。

ついでに自由研究で青くされる。そしてそのまま男児の家で大事に大事に飼われ続ける。

怪談話にくどいほど出てきそうなポケモン

この世界で言う「自縛霊」ポジ。物語のサビ担当で、ミカルゲが出てきたら何かが起こるフラグ。

ある夜、ワイ将は無謀にも廃トンネルに佇むミカルゲにちょっかいを出してしまう。その時にかけられたクソデカ呪いがどうにもならず、命が削られて普通に死にかけるワイ。這々の体でオーキド博士に泣きついたら「お前あのトンネルに行ったんかァ！？！？！？」と驚かれ、ラボに一旦匿われる。そして、タウン中の霊媒師がヘルガー、ムウマージ、サーナイトなどを連れてきて私を除霊。最後にミミッキュの化けの皮で作られたお守りを渡されて物語は幕を閉じる。

はずだった。

(おわり)

p.s. 朝起きるのは苦手だけど午後に元気になるタイプの人は、ネットに蔓延る「朝型 or 夜型診断」で「スロースタート型」って呼ばれてそうだよね。