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【音楽レビュー】「死んでほしい」という気持ちがバレてしまった気がした。 バイト / 星野源

 私の一番好きな曲だ。

バイト/ 星野源

 まず出だしで心を掴まれた。

「殺してやりたい人はいるけれど」

ここからの、「嘘つくなよ」は、
背後をいつの間にか取られ、そっと言われ
自分の気持ちがバレてしまった様な感覚だ。
ここの一節はドキっとはするが、これ以降は救いがある。
全文載せることは出来ないから、歌詞のサイトで見て欲しい。

"殺してやりたい人"⇔"長生きして欲しい人"
この差というか間に切なさを感じる。
ふとした空き時間に行われている様な雑談の空気感が、
曲の短さと最後の一言で表現されている。

「こんなこと(死んでほしい)思っちゃいけない」
「人の存在に差をつけるなんて("この人は"長生きしてほしいとか)しちゃいけない」

そんな負の感情をムリに打ち消さず、自分に内在化させて良いんだと思わせてくれる。
自分の"良心"や"正しさ"に苦しくなったら聴いて欲しい。

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