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"湿った夏の始まり"的コバナシ

aikoの新アルバム『湿った夏の始まり』を聴いて、いつも通りレビューしようとしたのですが、ふと立ち止まりまして。
aiko関連のレビューやコラムは星の数ほどあるので、"aiko聴きそうな人が考えそうな、aikoのある生活"を妄想しました。
馬鹿にしてません。最大限のリスペクトを込めて、妄想コバナシを書きます。

昼休み、机に上半身を預け寝そべりボーッとしていたら、アイツがあたしに話しかけきた。

「またいちごミルク?」
うん。
「毎日飽きねーの?」
飽きない。
「そんなに美味いかぁ?」

ひょいとあたしのいちごミルクに手を伸ばして一口飲む。

あーーまたーー
「うっわ、やっぱ あんまいわ。あ!つぎ体育だわ!じゃあな!」

このやりとりを毎日するばっかりに、他の飲み物を買えなくなった。

気付けよ、ばか。

ストローを うらめしく睨んだ。

あたしに勇気が足りないことを、イヤフォンから流れる音楽に言われる。わかってるよ。

学校が終われば、自転車に乗って校門から坂道を一気に駆け抜ける。
目の前にアイツがいた。

隣にはサッカー部のマネージャーの子。

ほっぺをポリポリとかきながら話すアイツは楽しそうだった。
照れている時のクセがずっと出ているのだから、本当に好きなんだなと思う。

私は2人を猛スピードで追い抜いた。

イヤフォンからは、ずっとある言葉が繰り返し流れる。

"君にいいことがあるように---"

その言葉に概ね同意して、
風で膨らむワイシャツを帆にして私は帰った。

参考 楽曲
aiko
・うん。
・ストロー


CD代、ライブ代からのレポ費用にします。今のところ。