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【詩】人生の森


生まれた時から迷い込んでいた



このでっかい森で

私はあの時

2つに分かれた道を右の方へと進んだ

どちらも先は似たように見えたけど

右の方から

小鳥のさえずりが聞こえたような気がして

根拠のない自信と覚悟を胸に

また歩き出すことにした




時を同じくして

このでっかい森の

別の分かれ道で

誰かが進むべき道に悩んでいたらしい

今決めろと言われたって難しいもんね

でも結局その人は左の道を選んだんだってさ

左の方が歩きやすそうだったんだって




右へ進んだ私と

左を選んだこの人は

今から4年前に偶然出会った

そして4年間を共にした

住む場所も

性格も

趣味も

全然違うのにね



この出会いは一体

どれくらいすごいことなのだろう




そうしてなんだかんだ

明日は互いに卒業の日を迎える




だから伝えたい

私はあの時右を選んでよかった

君はあの時左を選んでくれてありがとう




私はもう

次に進む道の方向は決まってるんだ




このでっかい森で生きている誰かと

偶然出会って

そしていつか

道を分けて行く





そんなことを繰り返しながら




私は私の道を創り出して




その上をしっかりと歩んでゆく