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【詩】柔軟剤


あなたはまるで柔軟剤みたいだ

知らない間にゴワゴワしていた

わたしの心に

そっと優しい言葉をくれたから

だんだん柔らかくなって

誰かを許せるようになった



あなたはまるで柔軟剤みたいだ

YesともNoとも言えず

ひたすら走り回されている日でも

隣で好きな香りをくれるから

ゆっくり深呼吸をして

心の空気を入れ替えられる



別になくてもいい

と思ってた

無味無臭の人でいい、と

でも違った

気付いてないだけだった

わたしというハンドタオルは

柔軟剤が必要なんだ

ということを