ダメになる会話 特別編 「偽作 おそ松さん」

祝!「おそ松さん アニメ2期」スタート!というわけで、今回の「ダメになる会話」は番外編としまして、おそ松さんのパロディでございます。
なにとぞ、寛容の気持ちでお読みいただければ幸いです。
では、はじまり、はじまり~
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おそ松「なあ、今日が何の日か知ってるか?」

チョロ松「え?なんかあったっけ?」

十四松「広島カープが昭和61年にリーグ優勝を決めた日?」

おそ松「いや違うぞ十四松、そんなお前以外誰一人わからないような事じゃない。俺たち兄弟にとって共通の、そして非常に重要な日だ。」

一松「なんだ、それならアレしかないじゃない。」

カラ松「ああ、アレだろ、小遣い日。」

おそ松「そう!ニートで無職の俺たちが三ヶ月に一度、両親から現金を渡されるというスペシャルな日だ!」

トド松「おそ松兄さんはいつもすぐパチンコに使っちゃうじゃん。」

カラ松「そして負ける。」

一松「負けるとわかってて負ける。」

チョロ松「バカだよね~。」

トド松「いやむしろクズだね。」

十四松「クーズ!クーズ!」

おそ松「うるさいわ!お前らだってロクな使い方してねぇだろ!まあいい、小遣いなんだから使い方はそれぞれ勝手にすればいいさ。」

チョロ松「んじゃなんなの?」

おそ松「お前ら、この金がもっと増えたらいいなと思わないか?」

カラ松「十四松、やれ。」

十四松「はーい!ウルトラスーパーミラクルコブラツイスト~ッ!」

おそ松「いだだだだたっ!」

チョロ松「どうせ『お前達のこずかいを何倍にも増やしてやる』とかいって俺たちの金を巻き上げる気だろ。」

カラ松「そしてパチンコに使って負ける。」

一松「負けるべくして負ける。」

トド松「ゴミだね。ゴミ以下だね。」

十四松「ゴーミ!ゴーミ!」

おそ松「違うって!話をきけって!そして十四松は技を解けっ!」

カラ松「ちっ、十四松、はなしてやれ。」

十四松「あーい。」

おそ松「いててて…お前ら覚えとけよ~」

チョロ松「で?何が言いたいのさ?」

おそ松「だからな、どうせ俺たちはくだらない事にすぐこの金を使っちまうんだ。だったらさ。」

トド松「だったら?」

おそ松「6人で勝負して、勝った奴が総取りってってのはどうだ?勝てばこずかいが一気に6倍だぞ?」

チョロ松「はぁ~、どうせそんなこったろうと思ったよ。だいたいおそ松兄さんは…」

カラ松「面白い。乗ったぜ、その話。」

一松「ケツの毛までむしる。」

十四松「やるやる~お金いっぱいにする~!」

チョロ松「てちょっとっ?!みんな何乗り気になってんのっ?!」

トド松「おそ松兄さんにしては面白いアイデアかもね~。」

チョロ松「トッティーまで!?どうしちゃったんだよみんな!こんなのおそ松兄さんの罠に決まってるだろ!どうせ自分がバリバリ有利になるように裏で仕組んでるに決まってんじゃん!」

カラ松「まあまあ、やるかどうか決めるのは、勝負の方法を聞いてからでもいいだろ?」

チョロ松「僕は騙されないぞ!一体何をするつもりなのさ?」

おそ松「実はな、こんなものが出てきたんだ。」

一松「なにこれ?スゴロク?」

カラ松「しかも手作りで超デカいな。」

トド松「うわっなつかし~。これ、僕らが子供の時に作ったやつじゃないの?」

おそ松「そうそう、チョロ松のエロ本を借りようと思って押し入れあさってたら、ひょっこり出てきたんだ。」

チョロ松「お前今なんていった!?」

一松「まあまあ、今はいいじゃん、エロ松兄さん。」

トド松「そうだよ、エロ山エロ兄さん。」

チョロ松「誰だよっ!もう松の字すらはいってねえじゃねえか!」

おそ松「普通に一番にゴールに入った奴が優勝だ。これならインチキのしようもないだろ?」

カラ松「じゃあ、じゃんけんで順番決めようぜ。」

十四松「「じゃんけーん!じゃんけーん!」

チョロ松「待ってよ!なんでやる事で決定してんの!?僕はイヤだよ!今月は握手券付きCDを買わなきゃいけないんだから!」

一松「勝てば六倍…」

チョロ松「負けたら無一文じゃないか。」

一松「六倍になれば、プレミアムCDボックスが買える…」

チョロ松「はっ…とても手が届かないと諦めていたあの『みゃーちゃんに耳掃除してもらえる券』付きの…」

おそ松「ナイス一松。」

一松「ニヤリ。」

おそ松「じゃあいいな!せーのっ、じゃーんけーん」

6人「ニートッ!」

カラ松「じゃあ、まずは俺からだな。よっと、出目は4!1.2.3.4と、マスになんか書いてあるぞ。腕立て10回?」

トド松「あー、そういえばマスに止まったら、次に自分の順番が来るまでに書かれてることをやっておかないと順番を飛ばされちゃうってルールで、作ったんだっけ。」

カラ松「ふん、この程度なら楽勝だぜ!」

トド松「次は僕ね。えいっと、3!なになに?歯を磨いてくる?あはは、なんかかわいいなぁ」

おそ松「よし、次は俺だ。よっと」

…30分後

チョロ松「‥2.3と、母さんの髪の毛を抜いてくる?!しまった!母さん買い物に行っちまってるぞ!」

カラ松「えーと俺は兄弟の一人にプロレス技をかける、か。、よしトド松こい。」

トド松「さっきから体にダメージのあるミッション全部僕に来てるじゃないか!末っ子いじめもたいがいにしろっ!」

一松「げふ、、、グレープジュース3リットル、飲みきったぞ、、、」

おそ松「十四松は?」

チョロ松「デカパン博士の発明品をもらってくるミッションに行ったきり帰ってきてない。」

トド松「うわああああ!」

カラ松「どうしたトド松?」

トド松「と、トト子ちゃんの今日のパンツの色を確認してくるだってぇ?!」

おそ松「うわきっつ。」

一松「無理だろ。リタイアするか?」

トド松「くそっ!色さえ分かればいいんだ、直接接触しない方法はあるはず!行ってくる!」

カラ松「あいつ死んだな。」

おそ松「骨は拾ってやる。次誰だー?」

…さらに1時間後

おそ松「だんだん思い出してきたんだが…」

チョロ松「うん、作ってる時、調子に乗ってゴール付近はアホみたいにキツいミッションばっかになったんだよね。」

カラ松「…2、.3.と。なになに?牛に勝つ。何だこりゃ?」

チョロ松「牛と決闘して倒してくるんだよ。行ってらっしゃい。」

カラ松「うおおおお!急げーっ!牛どこだー?」

おそ松「勝てると思ってるのがすごい。」

一松「ギィヤアアアアっ!今度は牛乳5リットルって!何で飲み物ミッションばっかり当たるんだっ!」

おそ松「あいつは飲み物の購入金額だけですでに赤字なんじゃないか?」

…さらに3時間後

おそ松「はぁ…はぁ…」

チョロ松「ふぅ…どうやら、僕たち2人の勝負になったみたいだね。」

おそ松「ああ、カラ松はカバに踏み殺されてリタイア。」

チョロ松「十四松はデカパン博士のところに行ったきり行方不明。」

おそ松「一松はチビ太のおでんを食べきろうとして胃袋が破裂。」

チョロ松「トド松はトト子ちゃん渾身のキックで宇宙まで飛ばされ衛星軌道に乗った。」

おそ松「あとはお前だけだな。チョロ松。」

チョロ松「悪いけど、こればっかりはゆずれないよ。おそ松にいさん。」

おそ松「俺はなチョロ松。ここまでに傷つき、倒れ、宇宙のチリとなった弟達のためにも、負けるわけにはいかないんだっ!」

チョロ松「何みんなの思いを背負ってるみたいなポジションに立とうとしてんだ!元はといえばお前が言い出しっぺだろうがっ!」

おそ松「ふははははっ!ゴールまではあと4マス!このサイコロで4以上が出れば俺の勝ちだっ!」

チョロ松「ふんっ!そう都合よく行くものかっ!僕は残り2マス!次でほぼゴールが確定なんだよっ!」

おそ松「(バカめ…俺がこんな大勝負をイカサマなしでやるわけないだろうが。こっちにはな、ふれば6が出るイカサマサイコロっていう秘密兵器があるんだよっ!つまりっ!)俺の勝利は確実なんだよぉぉぉっっ!」

十四松「まってー、次僕だよー!」

おそ松&チョロ松「十四松っ!?」

チョロ松「今ごろデカパン博士のところから帰ってきたのか」

おそ松「デカパン博士の発明品って何をもらってきたんだ?」

十四松「これー。”宇宙のゴミ回収マシン”だって。」

チョロ松「また役に立たないものもらって来たなぁ」

おそ松「ちっ!盛り上がってたのに水さしやがる。十四松はまだ半分も進んでないんだからもう勝負に関係ないんだが…まあいい、あとでインネンつけられるのも面倒だし、チャチャっとサイコロ振れよ。」

十四松「はーい、えいっ。3だー。いっちにぃさん、あれー?」

おそ松「あーはいはい、お前はそこに書かれたミッションをやっときなさい。ほらサイコロかせ。(ここでサイコロをスリ替えて…)よぉーしっこれで俺様の勝利だぁーっ!」

十四松「僕ごーるー!」

おそ松&チョロ松「はぁっ?!」

チョロ松「お前何いってんだ…あああっ!なんだこれ?!」

おそ松「チョロ松どうした?」

チョロ松「”このマスにとまった人はゴールまで進む”だって?!」

おそ松「んなっ…バカか?!こんなマスあったら後半の勝負が全部無意味じゃ無いか!」

十四松「ごーるっ!ごーるっ!」

チョロ松「納得いかないぞっ!こんなゴール無効だ!」

十四松「ごーるっ!ごーるーっ!」

チョロ松「よく見たらこれおそ松兄さんの字じゃねぇかこのバカアニキどこまでバカなん…アレなんだ?」

おそ松「空から何かがコッチにむかって飛んできてるように見えるが…」

チョロ松「え?隕石?!」

おそ松「いや違うぞ!あれは宇宙まで蹴りあげられたハズの…」

十四松「お~~~~い!トッティー~~~~!」

おそ松「トド松?!あのバカなんでこっちに落ちて来てんだ?!」

チョロ松「あっ!宇宙のゴミ回収装置?!こいつに吸い寄せられてるのか!?」

おそ松「クズ野郎とは思っていたが宇宙を代表するほどのクズだったとは!」

チョロ松「十四松!早くその装置どっかに捨ててこいっ!」

おそ松「ダメだ間に合わないーっ」

3人「アーーーーーーーーーーッ!!」

ズドーーーーーーーン

…さらに1時間後。

母「母さん、絶望と殺意でモノが考えられないんだけど、何がどーなってあたし達の家が跡形もなくなったのか、説明してもらえる?」

おそ松「えーと、兄弟でスゴロクをしていたら…」

チョロ松「トド松が宇宙からふってきてー」

十四松「どっかーん!」

トド松「テヘペロッ」

カラ松「生きてたんだな、一松。」

一松「カラ松兄さんこそ。」

母「こ…この…この…バカニートどもが…」

おそ松「それで母ちゃん、この状況でちょっと言いにくいんだけど、、、」

母「なんだい、この上まだ何かあるのかい、、、」

おそ松「おまえら、いくぞ。せーの!」

6人「お小遣い!ちょーーーだいっ!」

母「…や」

6人「や?」

母「や・る・わ・け…ないだろおおおがあああああああ!!全員まとめてみじん切りじゃあああああ!」

6人「シエ~~~~~~~~~~~ッ!」

…おそまつ!

-END-

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