ダメになる会話 「風邪」


男1「うーん、どうも調子がわるいなあ」
男2「どうした?風邪でもひいたか?」
男1「いや、熱があって咳がでて、鼻水が止まらなくて体がダルいんだ。風邪じゃないと思う。」
男2「どう考えても風邪だろ。完璧に条件そろってるやんけ。」
男1「いやー、違う違う。だって風邪はもう去年ひいたし。」
男2「去年ひいたら今年はひかないって事はないだろ。お前の風邪知識はどうなってるんだ。」
男1「俺が風邪について知っていることといったら”風邪薬を発明したらノーベル賞がもらえる”ってやつくらいかな。」
男2「かなり脇道のほうの知識じゃねーか。なんでそこだけしってて基本的な事を知らないんだよ。」
男1「風邪にはあまり縁がなくてな。」
男2「風邪に縁があるとか無いとか、あんまり聞かないよ。」
男1「よし、いい機会だ。風邪について教えてくれ。」
男2「教えるって言ってもなあ。俺だって専門家じゃないが。」
男1「まず、どうすると風邪をひくことができるんだ?」
男2「なんでひきたい方の質問なんだ?まあ、よく言われてるのは体を冷やしてしまうことかな。」
男1「ダメなのか?」
男2「体温がさがると免疫力が落ちる、とかなのかな?俺も正確にはわからんが。」
男1「そうか、じゃあ水浴びしたあと冷蔵庫にはいるのはやめたほうがいいな。」
男2「それは風邪うんぬんを抜きにしてやめたほうがいいな。死ぬぞ。」
男1「危ない危ない、明日やるところだった。予定を変更しよう。」
男2「どんな理由でその予定を立てることになったかの経緯が知りたいわ。」
男1「それで、他には?」
男2「あとは、まめに手洗いやうがいをしないと、ひきやすいんじゃないか?」
男1「それはなぜ?」
男2「手や口内にバイキンやウィルスがいる状態でなにか食べたりすると、それが体内に入ってしまうからじゃないか?」
男1「そうか、じゃあ殺菌のためにも熱湯で手洗いとうがいをしたほうがいいわけか。」
男2「風邪よりひどいことになるからやめとけ。大ヤケドするぞ。」
男1「ふむ、バイキンかあ。あ!なんで今日調子が悪いかわかったぞ!」
男2「へえ、どれか当てはまる事があったのかい?」
男1「実は昨日”バイキンマンチョコ”を食べたんだ。それで体内にバイキンが入ってしまったに違いない!」
男2「…”バカは風引かない”って言葉もあるけど、あれはウソだな。」
-END-

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