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「モネ 連作の情景」(上野の森美術館)

今回はモネのみの展覧会ということで、モネ以外の作品展示はゼロ。その分予備知識の必要性を感じたのも事実ですが、平日正午でも当日券15分待ちという、それでもな人気の高さを感じます(混雑情報・対策については後述)。
タイトルにもあるとおり、積み藁や崖、そして最晩年のジヴェルニーの自宅庭園など、時間違いでの「連作」を描き続けたことで知られるモネですが、個人的には編年体で展覧会が進行していた点が、モネのみを取り扱うからこその純度の高さを感じました。そして、絵画の中から人がいなくなり、誰もいない海や崖など、移ろいやすい社会(風俗画)を離れ、普遍的なモチーフ(風景画、ある種の静物画)を志向していく…絵画の唯一の登場人物である、その風景を眺めている一人の画家として、孤独になっていくモネの姿がとりわけ印象に残ります。
印象派というジャンル自体が主観的ということもあり、その意味ではこの展覧会自体が人生レベルでの「連作」になっていると感じていました。

ちなみに私が訪れたのは平日正午だったんですが、それでも相当の混雑度。病み上がりでマスク着用、さらに入口付近が一番混みやすいという「あるある」もあって、サロン時代の初期作品を十分に観られなかったのはちょっと悔やまれるところでした。他の方の情報によれば平日午前(たぶん11時ぐらいまで)が比較的ストレスなし、土日だと30分以上の入場待ちもあるとのこと。

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