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むやみやたらにカットを割らない(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。


カット割り。

この言葉は、いかにも「映画を作ってます」という感じがあって人気があります。

逆に映画を作ったことがない人には、
カット割り、といってもあまりピンとこないかもしれませんね。

「よーいスタート!」と撮影を始めて、
「カット!」と録画を止めるまでが、1カットです。

続いていく映像を、文字通りカット、していくのです。


カット割りを、「文章の切り方」だと考えると分かりやすいかもしれません。

A:僕は昨日の夕方公園で犬を散歩していました。
B:僕は昨日の夕方公園で犬を、散歩していました。
C:僕は昨日の夕方公園で犬を散歩していました。

同じ文章でも、感じ方が変わってきませんか?


句読点の位置で、文章の雰囲気は変わります。
僕の書く文章の、句読点や改行の仕方も、
僕なりのリズムを、雰囲気を、作り出していると思います。

映像も、同じことが言えるわけです。


シナリオが目の前にあって、
セリフを話す役者の動きを、イメージしてみる。

カメラでこう撮って、こっちから撮影して、次はこう撮って・・・。
思いは膨らんでいきます。


で。

ようやくここから本題なのですが、

初めて映画を作るひとは、やたらカットを割りたがる

と感じるんです。

例えば、役者2人が向き合って話すシーンがあるとします。
まあ、もっともよくあるシーンではないでしょうか。

ここで考えられるカットは例えば次の3種類があります。

●2人を一緒に撮る
●それぞれを正面から撮る
●1人の肩を手前に入れながらもう1人を撮る

この3種類全部、「撮らないといけない」と思ってはいないでしょうか。


もちろん、そのカット割りに理由があるならオッケイです。
でも、教科書的にカット割りするなら、ちょっと考えてみてほしいです。

延々カメラを固定して撮る、カメラを手持ちでカメラマンが動きながら撮る。
・・・いろいろ別の方法が考えられます。

いろんなカットを撮っておくメリットは、あります。
編集の時に役立つ、など、ね。


でも実は、カットを割らないことにも大きなメリットがあるんです。

それは、
撮影時間が短縮できる
こと。

カットを割らないと1回で済むシーンが、
カットを割ることでネズミ算式に撮影時間が延びていきます。

カット割を減らすと、撮影時間が減る。
その分、演技のやり直しに時間を避けるわけです。


当然、カットを割ることが悪いことでも、
また、割らないことがいいことでも、ありません。

今回のタイトルの、「むやみにカットを割らない」というのは、

●カットはこことここで割るものだ、
という思い込みを一度捨ててみてほしい

という意味で書きました。
これまで僕自身が、つまらない思いこみに無駄な時間を割いてきたから思うのです。


カット割りに、個性が出ます。
映像のリズムが作られます。

だからこそ、カット割り、大事なんですね。


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