オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)

映画制作体験プロデューサー・絵コンテコーチ / 初心者の映画制作をサポートする活動を全…

オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)

映画制作体験プロデューサー・絵コンテコーチ / 初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし、セミナーやワークショップを通して、これまで1,000人以上に映画作りをアドバイスする。https://karufu.net/

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最近の記事

ロケ地と絵コンテの密接な関係(初心者の映画制作講座)

今回は<撮影準備>についてのお話。 「準備がとても大切」 これに対し、異論がある人はいないでしょう。 ところが、撮影の準備、となったとたん、 多くの初心者の方は、準備不足になってしまうのです。  * * * * ・・このように、 現地での様子をあれこれ想像して、 そのために準備をする。 ですよね? 今、さらっと今回のポイントを書きました。 それは、 【現地での様子をあれこれ想像して】 の部分です。 撮影準備もまた、 【現地での様子をあれこれ想像して】 行

    • "自分が撮れる"シナリオを書くということ(初心者の映画制作講座)

      シナリオの書き方、という話になると、 どうやって面白いストーリーを書くか シナリオのフォーマット、ルールはどうか という2点にばかり話が集中します。 もし、シナリオコンテストへの 応募だけが目的ならそれでいい。 ただ、 僕がいつも接しているのは、 「自分で映画を作りたい人たち」。 そんなみなさんに強くお伝えしたいのは、 自分で撮れるかどうか考える というポイントです。  * * * * 僕は昔から、 「この映画を撮りたいんです」 という分厚いシナリオ

      • 映画を作るのにはタイムリミットがある(初心者の映画制作講座)

        「自分の映画を作りたい!」 そう考える方は、こうも考えます。 「いつか映画を作りたい」 「準備ができたら映画を作ってみたい」 そんな方にお伝えしたいことがあります。 それは、 ★映画を作るのにはタイムリミットがあるよ ということなんです。 これまで約30年の経験を通して強く感じていること。 今回はこれについて生々しく書いてみたいのです。  * * * * 「仲間ができたら、映画作りたいなあ」 「映画の知識ができたら、作りたいなあ」 こんなこと言ってると、

        • 募集開始!第27回映画制作ワークショップ

          いやー、よかったよかった・・。 僕は今、ホッとしているんです。 今回もまた、 ワークショップ募集を開始することができた・・ 第27回映画制作体験ワークショップ (東京開催) 5月11日(土)/12日(日) 毎回ワークショップを準備する時、 一番最初の難関は、 「スタッフ・役者の予定を合わせること」 なんです。 ◎臨機応変に撮影できるカメラマン ◎希望通りに書いてくれるシナリオライター ◎何も言わずに動いてくれる制作スタッフ ◎テレビやCMで活躍する2名の役

        ロケ地と絵コンテの密接な関係(初心者の映画制作講座)

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        • 超初心者のための映画制作講座
          オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)

        記事

          警察・警備員から逃げ回る日々(初心者の映画制作講座)

          映画の撮影場所のことを、ロケ地、と呼びますね。 そして、ロケ地を撮影前に探しに行ったり、 その場の様子を確認することを、 ロケーション・ハンティング =ロケハン と呼びます。 このロケ地について よく話題に挙がるのが、 「許可申請」 です。 警察に行って、 「この日にこの場所で撮影許可をください」 と申請することですね。 ただ僕は、ロケ地を決める際、 許可申請よりももっと大事なことがある、 と考えています。 その大事なこととは、 その場所の通行人と交通量です

          警察・警備員から逃げ回る日々(初心者の映画制作講座)

          ホラー映画をどうやって作りますか?(初心者の映画制作講座)

          初心者だけが参加できる カルフの映画制作体験ワークショップ。 今年、20周年を迎えました。 忙しい社会人を対象に、 週末2日間で完結するプログラムです。 2023年10月開催は、まだ募集中! (残り2席となっています) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第26回 映画制作体験ワークショップ (2023年 東京開催) 10月7日(土)/8日(日) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、このワークショップでは、 毎回、作品のテーマを設けています。 10月開催

          ホラー映画をどうやって作りますか?(初心者の映画制作講座)

          撮影で録音に悩んだら、本を読め

          昔から不思議に思っていたことがありました。 <録音>についてです。 どんなに調べても、誰に聞いても、 「録音はどうすればいいか」という悩みをスパッと解決してくれないんです。 本を読んでも、 ネットで調べても、 人に聞いても、 もやもや感が残ったままで終わる。 最初は、 みんな隠してるんじゃないか、 俺に教えたくないんじゃないか、 と考えていました。 録音には何か、 壮大な秘密が隠されてるんじゃないか。 それこそ、人類が滅ぶくらいの ぜったいに触れてはいけない 核

          【画像あり】3秒で描くことを意識すると絵が変わる

          過去のバラエティー番組で、 勉強が得意な芸人とそうじゃない芸人の <授業中のノートの取り方の違い> を紹介したものがありました。 ◎そうじゃない方の芸人は 先生の板書をせっせと丁寧に ノートに書き写すことに夢中になる。 →ノートに書き写すことが目的になり、 内容が頭に入っていなかった。 ◎一方、勉強が得意な芸人は、 先生の話を聞くことに集中し、 ノートには気になったことや、 先生が口にしたことを簡単にメモするだけ。 →話が記憶に残り、点数も良かった。 この比較、

          【画像あり】3秒で描くことを意識すると絵が変わる

          第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

          カルフの映画制作体験ワークショップ 第26回の募集が始まりました! 「動画編集を教えて欲しい」 とよく言われます。 「あ、自分も知りたい」 と思った方! 今回の内容は、良いアドバイスになると思います。 ■"基本的なこと"は学びにくい 「動画編集を学びたい」 という人に、 『何を編集したいですか?』 『どんなことをしたいですか?』 と聞くと、 「基本的な操作方法を教えて欲しい」 と返ってくるんです。 気持ちはわからなくもないですが、 基本的なこと、というのは難

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          「スタッフに任せたいのに、意見が出てこない・・」優しい監督の悩み(初心者の映画制作講座)

          今回は、監督とスタッフの間の、よくある衝突についてお話しします。 やる気のある監督さん、自主映画のリーダーから、こんな悩みが時々届きます。 「みんなで作りたいから、スタッフそれぞれ、やりたいようにやってほしい。でも、スタッフは皆、指示が欲しいって言うんです」 カメラマンには、構図や撮り方を自分で考えてほしい。 照明を当てる人は、やりたいようにやってみてほしい。 監督さんは、そう考えるわけです。 そうすれば、一方的に指示されるんじゃなく、スタッフは自分の役職に対して愛

          「スタッフに任せたいのに、意見が出てこない・・」優しい監督の悩み(初心者の映画制作講座)

          撮影現場でOK・NGをどうやって決めるか(初心者の映画制作講座)

          撮影現場。 演技がうまくいかなくて「テイク2」。 そしてまた失敗して「テイク3」・・・ これ、テイクを重ねる、と言います。 で、例えば4回目にうまくいって「OKです」となる。 撮影の記録係は「テイク4:OKカット」などと書くわけです。 撮影現場で「どのテイクがOKかNGか」を決める。 これ、すごく普通のことなんですが、 僕は昔から、どうもこれに疑問があったのです。 プロの世界、ハリウッド映画なんかは、監督は撮影の責任者ですので、クランクアップで役目はおしまい。

          撮影現場でOK・NGをどうやって決めるか(初心者の映画制作講座)

          自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

          自分の作品に出演するかどうか。 時々、話題に挙がることですね。 これ、監督さんによります。 当然出たい!という監督さんもいるでしょうし、 出るなんてとんでもない!という監督さんもいるでしょう。 出た方がいいのか、出ない方がいいのか、 なんて議論は、好きずき以外のナニモノでもないので、 今回は違う視点で書いてみたいと思います。 まず、出演するパターンを考えてみましょう。 【その1】出てみたいという自己顕示 チラッとカメオ出演する、ヒッチコックみたいなパターンですね。

          自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

          映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

          映画を作る人から、いろんなお願いごとをされる立場になりました。 映画を作りたい人を応援する、というのがカルフの活動の源泉ですから、僕としてはできる限り応えたい。 ただね、 ものによっては、「うーむ・・」というお願いもあるのです。 頼んではいけない、のではありません。 頼む時は、自分の要望だけでなく、頼まれた方がどう思うかをしっかり考えてほしいんですね。 今回はよくあるお願い事について2つ、まとめてみます。 【1】○○をやってほしい 今までで一番ひどかったのは「

          映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

          結局、どのカメラを買ったらいいのか?(初心者の映画制作講座)

          「結局、どのカメラを買ったらいいのか?」 今回は、究極の質問に、ズバッと回答してみたいと思います。 カメラをどれを買うべきか、というのはなかなか根深い悩みでして、皆さんそれぞれ、お困りのようです。 僕のところにも、カメラについての多くの質問が来ます。 それらの質問は、だいたい次のものに集約されます。 とにかく自分の思う最高の映像を撮りたい しかし金は無い どれを買ったらいいのか分からない ・・・なかなか回答に窮します。 さて、ズバッと回答する前に、優等生的なア

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          役者からは、スタッフの様子が丸見えだよ(初心者の映画制作講座)

          学生時代、役者として何本か舞台に立ったことがあります。 舞台の稽古というのは、映画の準備やリハーサルにあたると思うんですが、これらは雰囲気が全然違うんですね。 舞台の稽古では、役者が常にメインで前に立ち、スタッフはその様子を端っこで見ています。 一方、映画のリハーサルは完全にスタッフがメインです。 機材やセッティングが完了してから役者を立たせ、微調整に入る。 さて、今回は役者の目線から見た光景について書きたいと思います。 舞台の稽古中、つまりスタッフが周りに散らばっ

          役者からは、スタッフの様子が丸見えだよ(初心者の映画制作講座)

          初心者は、ネットより書籍の方が断然いい(初心者の映画制作講座)

          AI(人工知能)の話題で日々持ちきりです。 どんなに興味ない人でも、テレビ、新聞、雑誌、ネットなどあらゆる場所でその話題を目にしていることでしょう。 ー文字を入れるとイラストを作ってくれる。 ー質問すればスラスラ回答してくれる。 ー動画素材を選べばいい感じにまとめてくれる。 反対派?の人や、否定的な人はよくこう言います。 「質が低い」 「正しくない」 でも、相手はものすごい速さで進化してるんです。 「今」どうかというのは、たいした否定材料にならないでしょう。 また

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