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レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)」は“むずむず脚症候群”“下肢静止不能症候群”とも呼ばれ、主に下肢に不快な症状を感じる病気です。夜眠ろうとベッドに入ったときや、新幹線や飛行機、あるいは映画館などでじっと座っているときに、脚の内側から不快感が起こり、脚を動かすと和らぐ・・・といった特徴があります。「レストレス(restless)」とは「そわそわした」、「絶え間なく動く」という意味があります。

日本での調査では、レストレスレッグス症候群の患者さんは人口の2%~4%で、これは200万~400万人にあたります。このうち治療が必要なのは70万人ほどと考えられています。

男女の比率
レストレスレッグス症候群は、女性が男性の1.5倍といわれています。「大塚製薬HPより」

むずむず脚症候群
むずむず脚症候群とはどんな病気?
むずむず脚症候群はレストレスレッグス症候群とも呼ばれ、じっと座ったり横になったりすると、主に脚(人によっては脚だけではなく腰や背中、腕や手に症状が現れる場合もあります。)にむずむずする、ぴりぴりする、かゆみ、痛みなどの強い不快感が現れる症状です。特に夕方から夜間にかけて症状があらわれるケースが多く、睡眠障害の原因にもなりやすい病気です。また日常の座ったままやじっとした姿勢の活動を阻害されるため放置していると日常生活に大きな影響を及ぼします。この結果、副次的症状として昼間の疲労感を引き起こします。
自覚症状としてはじっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に(人によっては、脚のみならず腰から背中やまた腕や手など全身にまで現れる)「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの異様な感覚が現われ、時には「振動」のような感覚まで感じたりする場合もあります。また「激しい痛み」を感じるなどさまざまです。この苦しさは「脚の中に手を突っ込んでかき回したいぐらい苦しい」と表現する患者さんもいて、特有の辛さがあります。

むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていませんが、有力な説として脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンの機能障害や鉄が関与していると言われています。
ドパミンは、さまざまな運動機能を潤滑にする働きをします。また鉄はドパミンを作る過程で欠かすことのできない物質です。その鉄の不足によりドパミンがうまく合成されないことで症状を引き起こすのではないか、と考えられています。
むずむず脚症候群は、原因がはっきりわからないもの(一次性)と、他の病気や薬などが原因となって起こるもの(二次性)に分けられます。二次性の原因としては、慢性腎不全(特に透析中)、鉄欠乏性貧血、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどが挙げられます。
治療が必要だと考えられる人は約200万人いるとされています。欧米人に比べると日本人には比較的少ないと言われていますが、それでも人口の2~5%(※1)の潜在患者が存在すると言われています。その中でも日常生活に支障をきたし治療が必要だと考えられる人は約200万人いると推定されます。
むずむず脚症候群はまれに小児にもみられますが、主に40歳以上の中高年の方に多く、男性に比べて女性の患者さんの割合が多いと報告されています。
さらに不眠症患者の10人に1人の割合でむずむず脚症候群の患者さんがいるとも言われています。https://www.tawara-clinic.com/より

脚に不快を感じて眠れない!むずむず脚症候群の原因と4つの特徴
更新日2021年3月15日

むずむず脚症候群
眠れない・眠りが浅い
脳・神経
解説いただいた専門家
獨協医科大学病院 病院長

平田 幸一(ひらた・こういち)
むずむず脚症候群とは
脚がむずむずする不快感のせいで起こる睡眠障害のことを、睡眠障害国際分類では、睡眠関連運動障害という項目のなかのレストレスレッグス症候群としていますが、一般的には「むずむず脚症候群」と呼ばれています。
むずむず脚症候群の症状で最も多いのが、脚がムズムズする、脚を虫がはうといった脚の不快感です。患者さんによっては、脚が熱い、ほてるといった症状、さらには痛みや冷えといった症状を訴える方もいます。
これらの症状は、夕方から夜に起こることが多いため、なかなか寝つけなかったり、睡眠中に何度も目が覚めてしまったりします。

むずむず脚症候群を発症しやすい人
むずむず脚症候群は、どの年齢でも発症します。特に多く見られるのは60歳から70歳の高齢者や女性です。女性は男性の1.5倍から2倍多くなっています。患者さんのおよそ半分程度に、家族歴があります。45歳以下の若年性の発症は家族内発症が多いと考えられています。
むずむず脚症候群の原因の一つとされているのが遺伝で、患者さんのおよそ半分に遺伝が関係するといわれています。また、鉄分不足も原因とされています。健康な人の場合は、脳内の神経細胞どうしでドパミンという神経伝達物質の受け渡しが行われているため、手や脚からの不要な刺激が脳に伝わりません。一方、むずむず脚症候群のある人は、鉄分不足によって神経伝達物質の受け渡しがうまくいかないため、刺激に対して敏感になり、むずむず脚症候群が発症すると考えられています。

むずむず脚症候群のサイン
多くの患者さんには、次の4つの特徴が該当します。
1つめは脚の不快感。寝ているときの異常感覚、脚を動かしたいという強い欲求が起きる。2つめは症状が夕方から夜にかけて強まること。3つめは脚を動かすことで不快感が軽減したり、消える。4つめは、動かないときに症状が強まることです。
また、睡眠中の比較的眠りの浅いときに一定の間隔で脚などが勝手に動く周期性四肢運動障害もむずむず脚症候群のサインになります。

≫『睡眠障害の原因や症状、治し方・治療まとめ』はこちら
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https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_272.html

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2000年富山国体少年男子メディカルトレーナー 2001年富山県立氷見高等学校男子ハンドボールメディカルトレーナー 2021年ハンドボール日本代表チームにメディカルトレーナーとして合宿に参加 2023年富山ドリームススタッフ