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成功するウェビナー&オンラインイベントのコツとは?

数人のウェビナーから十万人規模のトレードショーまで、オンライン、オフライン問わず、今までイベントというイベントを企画・運営してきた著者が、今までのマーケティング経験の脳内オーガナイズ(整理整頓)も兼ねて、本ブログでウェビナー&オンラインイベント(以下、オンラインイベント)成功への道をまとめます!

ワンマントークショーになっていませんか?

いきなり、偉そうな書き出しでごめんなさい!コロナ禍以降、急速に需要が伸びたオンラインイベントですが、オンラインイベントを利用されたことはありますか?ZoomやWebex、Google meetなど利用された方も多いのではないでしょうか?

私は長年、オンサイトのイベントの企画・運営することが多かったのですが、コロナ禍になってからは、オンサイトのイベントが全てキャンセルになってしまったので、ほぼ100%オンラインに切り替え、企画・運営してきました。

コンピューター越しに1人でプレゼンテーションをすることは容易ではありません

参加する側も企画する側も不慣れな”オンライン”という環境でのイベント。3年間オンラインを中心に行ってきた中で、成功するものとしないものの差が見えてきました

そんな中、もし、1つだけ、うまくいかないイベントの理由を聞かれたなら、こう答えたいと思います。

ワンマントークショー化したオンラインイベントの参加者満足度は低い

イベント後の参加者アンケートに基づく考察👩‍⚕️

もちろん、それがワンマンショーやトークショーをイベントの趣旨としているものなら全く問題ありません。しかし、もし商品やサービスを売るためのイベントだった場合には注意が必要です。

オンラインの一番のメリットというのは、どこからでも手軽にアクセスできるということですよね。ということは、逆を言えば、参加者がそのイベントが面白くない、役に立たない、と思ったら、いつでもイベントから離脱ができるということです。

満足度の高いイベントの場合、開始時間から15分程度になると、参加者のピークを迎え、微増減するものの、そのまま参加者の人数がキープされ、後半の終わり10分ほどになると徐々に離脱者が増えていく傾向があります。

イベント会場や会議室でのオンサイトイベントでのプレゼンテーションはとても上手なのに、どうしても、オンラインになると参加者の満足度が下がってしまうスピーカーの場合、もしかしたら、主語の置き方に問題があるのかもしれません

オンラインになると、どうしても自席に座ってコンピューターに向かって話をすることになるので、自然と口調が「私は〜」「弊社は〜」「私たちは〜」というような自己主張を表すような話になりがちです。そうすると、聞き手はどうしてもその話を”自分事”に捉えることができず、どこか”他人事”の話に聞こえてしまいます。

オンラインイベントですと参加者の顔を見ながら話すことがなかなか出来ませんが、ぜひ、話をする時には「みなさんは〜」「あなたは〜」というように、参加者に当事者意識を高めてもらい、「あ、この話は聞かなくちゃ!」と思ってもらえるような話し方を心掛けてみてください。

オンラインイベント参加者の満足度は エンゲージメントや案件に直結します

オンラインでも盛り上がるイベントはインタラクティブ(双方向)

オンラインだと、どうしても一方通行のイベントになりがちですが、大抵の専用プラットフォーム(Zoom、ON24、Webexなど)にはチャット機能が搭載されています。このチャット機能を最大限に使いましょう

オンラインイベントの参加者は比較的ITリテラシーの高いユーザー(ITに慣れている)が多いので、チャット機能を活用した場合、沢山の質問があがってくるケースがあります。また、スピーカーはその質問を読み上げ、イベント上で回答をすれば、同じ疑問を持っていた参加者にも回答が伝わります。他にも、製品デモをオンラインでできる場合には、オンラインで披露して、感想をチャット上で聞いたりすることもできます。

当日の役割分担を明確にする

実は、過去「内輪で盛り上がっていたオンラインイベント」に参加したことがあります。後から聞いたら、リハーサルなしのぶっつけ本番開催だったそうで、イベントを盛り上げようと一生懸命になり過ぎた主催者チームが主催者チーム内で会話を始めてしまいました。参加者はイベント開催中、何とも言えない、疎外感を味わうこととなってしまい、お世辞にも満足度の高いイベントとは言えないものでした。

しかし、主催者側の気持ちも理解できます。後日談として、そのイベントは営業の方が日夜忙しい合間を縫ってイベントを企画し、1週間前から集客をし、何とか開催にこぎつけたものでした。

短い時間でもいいので、チームのゴールを確認するためにも、リハーサルは是非、1度は行っておくと良いと思います。

また、1つのオンラインイベントに対して以下の役割があればスムーズに進めることが可能なのでおすすめです。

  • モデレーター(司会進行)

  • スピーカー(登壇者)

  • チャット対応者

  • レコーディングのON・OFF、イベント会場へ入れない方への対応などバックエンドを担当する人

”かんぱ〜い”の前にフォローアップをお忘れなく

あー、やれやれ、やっと終わった!お疲れ様でしたー!カンパーイ!!
と言いたいところですが、オンサイトのイベントと異なり、幸か不幸か、間髪入れずにフォローアップできてしまうのもオンラインイベントの良いところですね。

以下のフォローアップはイベント終了後、迅速に行えると顧客のエンゲージメントや案件に繋がりやすいのでやっておきましょう。

  • Thank youメール - イベント終了後、自動配信できるように予め設定されているといいですね。また、使用したプレゼン資料も一緒に送れると良いと思います。

  • 録画したイベントをサイトへアップ - 当日参加できなかった方が後日、イベントを見ることができます。プラットフォームによっては録画が出来上がるまで24時間程度かかる場合もあります。

  • フォローアップコールやフォローアップメール - 必要に応じて商談のアポイントをとりましょう。

オンラインイベントの良いところは終了直後からフォローアップできるところです

また、Salesforceなど、何らかのCRMを利用されている方にはイメージしやすいかと思いますが、顧客と会社の現時点での関係性が一本の糸で繋がるように、なるべくオンラインイベントを開催する場合には集客からフォローアップ メール・コールまでは、なるべくオンラインで解決していく方法をおすすめします。

参加者の満足度はエンゲージメントや売上に直結

オンラインイベントのメリットは、オンサイトのイベントと比べて圧倒的にコスト面で安く済み、イベント終了からフォローアップまでの時間が非常に短いという最大の利点があります。鉄は熱いうちに打て!ということが可能なのです。
また、特別なテーマがある場合には、1週間に1度 x 1ヶ月 など、開催したいだけ開催できる、というメリットもあります。集客時にいくつかの日時の選択肢を与えることによって、参加者数を増やしていくことが可能です。

参加者の満足度が高いイベントは(オンライン・オンサイト問わずに)その後の顧客エンゲージメントの向上や案件獲得へ結びついていきます。

困った時には専門家に相談を

オンラインイベントを成功させるのは容易ではありません。また、上記の例のように、営業さんの努力の形として開催されたイベントもあります。しかし、別ブログの「熟練マーケッターが語る、コア業務に集中して労働生産性をアップさせよう!」でも紹介している通り、自分のコア業務以外に片手間でやるにはイベントは負担が大き過ぎます。そして、片手間でやると集客が十分にできないうちにイベント開催日になってしまい、結局、社内の業務コストの方が高くなってしまう、という本末転倒なケースもあります。(「これなら、イベントなんてやらないで客先訪問して直接プレゼンした方がましやろ!」なんて声が聞こえてきそうです)

そんな時には、ぜひ、オンラインイベントに精通したマーケッターに相談してみてください。経験豊富なマーケッターなら、イベントの企画、コンテンツ選定、開催日時の提案、集客の手段など、失敗も成功も場数を沢山踏んでいますので、きっと良いアイデアと共にビジネス成功への道しるべをしてくれるはずです。


本記事で少しでもお役に立つことができれば幸いです。
もし、スキをしていただければ今後の執筆活動の励みになります。


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