IQゼロのプロモーション戦略
歌い手系ボカロPのカッシーです!
ボカコレ22秋「TOP100ランキング」87位に入ることができました。改めましてありがとうございました!
前回のボカコレ22春(ルーキー78位)との2連続ランクインなので、「実力のわりに、コンスタントにええとこにいる」というのが私のポジションだと自覚しています!
というわけで、今回は「実力よりもちょっと上の順位を取るためのプロモーション戦略」のお話です!(プロモーションのお話が苦手な人、高順位を狙っている人は、スルーでお願いします)
ちなみに私の投稿曲はこれです!
あとの説明にも出てくるので、実力を測るうえでもぜひお聴きください!
↓↓↓
戦略1:なぜボカコレに出るのか?
プロモーションにあたって最も大切なのは「あなたがボカコレで何を実現したいか?」です。今回のボカコレで苦しさを感じた人は、特にこれのフォーカスがゆるい印象がありました。私の例でいうと、こんな感じです
リスナーさんとニコニコ動画のコメントやTwitterのリプライで盛り上がりたい
TwitterのFFさんと毎時ランキングに入った・入ってないの一喜一憂でキャッキャウフフしたい
できればランキングの50〜100位以内に入りたい
ランキングも狙ってなくはないのですが、優先順位は3番目と低く、しかも上位は狙っていません。このあたりの目標設定によってベストなプロモーション戦略が変わるので、フォーカスは細かくやるほどプラスです
盛り上がるならボカコレ!
ボカコレの特徴は、その圧倒的な視聴者数と盛り上がりです。リアルな話をすると、名曲を作って出すならボカコレ以外の時期でもいいし、YouTubeでもいいんです。ですが、リスナーさんと盛り上がりたいなら圧倒的にボカコレです。なので、大方針は「盛り上がる曲を作る」に決めました
盛り上がるための楽曲作り
盛り上がりにも色んなパターンがありますが、Tiktokのライブ映像でアイドルが「みなさ〜ん、IQゼロになって楽しみましょ〜!」と言っていたのを見て、IQゼロで盛り上がる曲を作ることにしました
(たしかこのアイドルユニットのライブ映像だったと思います。この曲は単体で分析note書けるぐらい天才的な音楽なのですが、それはまたの機会に)
さらに、私は特にニコ動のコメントで盛り上がりたかったので、「動画を視聴したリスナーさんが、どこでどんなコメントを書きたくなるか?」を考えます。結果として、「弾幕向きのサビフレーズ連呼」と「ツッコミどころの多い歌詞」と「大量の誤字」という要素が決まりました。ちなみにこの時点でまだ歌詞とメロディは1〜2割できているかなぐらいの段階です
戦略2:プロモーションと楽曲制作を分けない
今から70〜80年前であれば、「とにかく良い曲を作り、できた曲を聴いてから売り方を考える」という風に制作とプロモーションが分かれていたのかもしれません。ですが、昨今の音楽シーンでは制作時にプロモーションも考えて作る方がメジャーだと思われます。もちろん我々はプロではないので、昔ながらの制作手法を取ってもオッケーです! ただし、プロモーションとセットで楽曲制作をしているボカロPはその分だけプラスのスタートをできるので、戦略による差のつけどころです!
戦略3:コメント数でランキングを駆け上がる
ところで、コメントで盛り上がることがなぜプロモーション戦略になるかというと、ボカコレのランキングにはコメント数が加味されるからです。前回のボカコレに比べると今回はコメントの影響力が低めという説もありますが、それでも再生数より効果が大きいはずです。つまり、私のメイン戦略は「コメント数でランキングを上がり、ランキングから視聴してくれた人にさらにコメントを書いてもらう」でした
戦略4:コメントを書きやすいシチュエーションづくり
意外に大切なのは、コメントを書きやすい環境を作ることです。たとえばあなたは、誰もコメントをしていないまっさらなネタ曲に「クズすぎて草w」とか書けるでしょうか? 恐らく、これができるのはメンタルの太い人だけです
一部の強メンタル民を除き、すでに何か書かれている動画の方がコメントを書きやすいし、サビ歌詞コールなんかも何人かが先に書いてくれてる方が乗っかりやすいです。つまり、各ネタに対する最初の数コメントをできるだけ早くGETすることが大切です。これを自演やサクラで実現するのは楽しくないので、できるだけナチュラルな方法で実現します
ライブ公開をする
動画概要欄に書く
投稿ツイートに書く
ライブ公開に来てくれる人はたいていあなたに好意的であり、コメントも積極的にしてくれます。また、動画概要欄に「ぜひコメントください」とか「○○って書いてください」って書かれていると、「書いてもいい」って気持ちになりやすいです。私は「動画が見えなくなるくらいコメントお願いします!」みたいなことを書きました。こうしておけば、万一「もう充分あるから、私は書かない方がいいかな?」って迷ったリスナーさんも安心です!
というわけで、これらの戦略により、公開開始から早いタイミングで結構コメントを書いていたたきました(皆さんありがとうございました)!
余談:IQゼロの曲作りについて
さて、ここまでを読んで曲自体にすごく打算的な印象を受けた人もいるかもしれません。実際、たくさんの計算をしながら作ったので否定はしないのですが、実はこれらはアイドル曲などによく見られる「ライブ向きの曲の制作テクニック」の応用です
ライブ向き楽曲の作り方
ライブ向き楽曲というのは、「聴くため」ではなく「使うため」のものです。使い方はそのアーティストのライブパフォーマンスによりますが、アイドルライブ曲であれば「名前を呼ぶための休符のあるAメロ」「PPPHのリズムを取り入れたBメロ」「暗記がヘタでも憶えられるサビ歌詞」「一緒に歌えるキーフレーズ」「2ステップやモッシュをするためのまとまった間奏」「サイリウムを振るための落ちサビ」みたいに、観客がアクションするところを楽曲中に仕込んでおくのが近年ではメジャーです
(全部当てはまるわけじゃないですけど、Tiktokで一時期バズってたこの曲なんかがわかりやすいと思います)
こうすることによってアーティストと観客が一緒に盛り上がる曲が生まれます。今回は有観客ライブではなくオンライン動画なのでそれ用の応用はしていますが、考え方としてはこの手法を取り入れて楽曲を作りました
〆のことば
さて、お気づきの方もいるかもですが、プロモーション戦略と言いつつ、ここまでは全て「仕込み」です。私の動画を聴きに来てくれたリスナーさんに楽しく盛り上がってもらって、コメントを書いてもらって、結果的にランキングが上がってそこから新たなリスナーさんが来て……というループ作り。飲食店で言うなら、クチコミで流行っていくためのメニューや内装作りにあたる部分ですね。ここが無計画だと無限に広告費が必要になったりするので、もちろんこれもひとつのプロモーション戦略です!
ここからは直接的な宣伝アクションの話に移るのですが、さすがに長くなってきたので、それは「IQゼロのプロモーション戦略、その2」に回そうと思います
まだ下書き状態なので少し日があくかもしれませんが、反響があるようなら頑張って仕上げますので、よかったらスキやコメントなどお願いします!
それでは、作曲、楽しみましょう!
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