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『ミッドナイト・ゴスペル』感想。

難解で二度見、三度見が必要だと思う。
一度だけではわからないことだらけだった。

アニメで表現されている物語とポッドキャストインタビューで語られる内容があっているようないないような。。
なのにどちらも骨太で魅力的。

アニメ、ポッドキャスト共に理解しきれない部分がたくさんあるけれど、攻略して更なる高みを目指したくなる。



比較的わかりやすいのはラストの第8話。

末期癌の実母とインタビュアーとの対話だった。

“死が目の前にあると知ったとき、不思議と力が湧いてきた“
と語る母。

純然たる好奇心が彼女に力を与えるのか。
その気持ち、わかる気がする。
幼稚園の年少の時、私は敷地内の池へ飛び込んだ。

親や保育士さんには心配をかけたけれど、
私の気持ちとしては、
“別の世界に行ってみたかった“
だけだった。
その感覚に近い気がする。

死という別世界を知ることができる期待と喜び。
別れはとてもつらいけれど、置いてく方より置いてかれる方がつらい。

それに“完結する喜び“というのもある。
全う≒喜びだと私は思っている。
喜びとはほんの少しずれるかな?
満足感というか、少し寂しくて少しほっとする感覚。
肩の荷が降りて、身体が楽になる。
死ぬということは全部の荷物を降ろすことなので、自分が死ぬ時は恐らくそんなふうにほっとするのではないかと思う。

やり残したことがまだたくさんあると言う人もいるけれど、やり残さない人間なんて誰もいない。

死の訪れはみな平等に“道半ば“でやってくるのだから。

今の理解度で書ける感想はこんなもの。

何回か観てもっと理解して楽しみを深めたい。

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