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『しわあせ』漫画感想。

『へうげもの』山田芳裕の描く、2033年近未来日本における80sおじいのブルース。
笑えて泣けてあったかい気持ちになれる、素晴らしい漫画でした。

さくさく読めるボリュームなのに、郷愁や愛情など感情が掻き起こされる。
もう永久保存版決定。
一生私の側にいてください。

内容としては80sのじゅんじいと同世代の仲間たちとの絡みや息子夫婦&孫とのズレ漫才のようなやりとりを中心に物語が進んでいく。
1話完結で読みやすく、どの話にも吹き出してしまうような笑いどころが満載。
漫画を読んで声を上げて笑ったの久しぶりかも。

加えて、アラフォーになり、若い子に対するジェネレーションギャップを感じるようになってきたので、じゅんじいの気持ちが他人事のように思えずシンパシー。

世代としてはじゅんじいよりかなり若い(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…♾・あなたは死なないわ、私が守るもの・ショコショコショーコー)世代なのだけれど、ノストラダムスの大予言がドンピシャ中2に当たってしまったのが運の尽き、
何でもかんでも暗く悲劇的に考える癖がある(世代は言い訳にできないかもしれないけれど)私ですが、
じゅんじいと家族との掛け合いを見ているとそんなことはどうでも良いことだと思えてくるから不思議。
家族との間にかなりのジェネレーションギャップがあるじゅんじいをギャップをものともせず愛情とリスペクトいっぱい包み込む家族たちが愛おしい。
かなりとぼけたところがあるけれど、本当に愛おしい。
世の中に必要なのは愛情とリスペクトだけで、他には何もいらないことに気付かされる。

みんな知ってる漫画なのかな?

未読の方がいるならば、騙されたと思って読んでみて下さい。

必読の一冊です!

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