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『目玉』吉行淳之介 読書感想。


白内障手術やタクシー運転手とのやりとりなど、取り止めのない日常を綴ったエッセイ集。
よく目にするタイプの、テーマを深掘りする感じのエッセイではなく、思考がふわふわと色んなところに泳いでいく感じのエッセイで、文章化される思考以前の脳内の感じとよく似て、それをもっとも近しい所まで降りてきて言語化してくれているので、読んでいてとても心地よい。深掘りするタイプのものは脂っこいし、無理矢理なときもままあるので、そうゆうものに飽きた時、読んでもらいたいお茶漬けのようなエッセイでした。

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