和牛とあぶくのような儲け話にご用心

和牛の世界はどうしてあぶくのような儲けを期待する輩が跋扈するのだろう?

デタラメな人工授精証明が横行した宮城県の実情を調べていて、ふとそんなことを思いました。

和牛バブルに浮かれてコンプライアンスがおろそかになっていたのではないでしょうか?そんな時、背後に怪しげな欲望にかられた人々も近づいてくるものです。気を引き締めなければならない時です。

あれやこれや考えながらネット上で調べものをしていて8年前破綻した詐欺会社、安愚楽牧場の資金繰りを分析した私の記事に出会い、久し振りに読みました。集団でよくもまあここまで騙されたものです。

この安愚楽牧場が資金繰りに行き詰まって、営業を休止、倒産手続きを始めた時、私が書いた記事を日経は掲載しませんでした。

営業休止で店を閉めたのに、会社トップや管財人、メーンバンクから確認をとる外形的な要件、ガイドラインを満たしていないという理由でした。

しかし、倒産見込みはともかく、営業を休止した事実まで伝えないという結果に呆れ、編集責任者に対する怒りを覚えたものです。朝日新聞が1日遅れでスクープ。

勝とうが負けようが裁判で訴えられるリスクをとにかく避けようとする新聞のあり方(弱腰)について考えさせられました。


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