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リアルな10代はTwitterを「やめる」のではなく、「フェードアウト」か「アンインストール」している説

Twitter周りのアウトプットを始めてからというものの、タイムラインで絡んでくださる方、フォローしてくださる方が劇的に増えました。(まさかTwitterJPに勤務している人からもフォローされるとは思いませんでした。笑)

そんな時に、椎木里佳さんという現役女子大生社長の方が書いたnoteが流れてきました。

このnoteを見て「確かに・・・!」と思った部分があったと同時に、「Twitter上からいなくなること」に関しては深堀った話ができそうだと思い、このnoteを書くことにしました。


Twitterを始める時期について(中学生時代〜)

現在のティーンのTwitter開始時期については、おそらく中学1年生〜高校1年生がピークになってきている雰囲気があります。

中学生の場合は「クラス内のイケてるグループ」or「何かしらの趣味趣向(アニメ・スポーツ・音楽etc)を持っている人たち」が、学校外でのコミュニケーション用途としてTwitterアカウントを作成し始めます。

このタイミングでは、まだ学校での監視が厳しく、何故か言い訳無用で先生から注意を受けるというリスクを含んでいることから、さほど表に出てこない人が多いです。

また、高校入試では「内申点」と言い、学区外での態度が入試の点数に影響を及ぼします。そうした「マイナスな理由による減点を避けたい・・・」という考えから、アカウントにも鍵をかけ、表に出てこないケースが少なくありません。


Twitterを始める時期について(高校生時代〜)

高校へ進学すると、学校での規則が緩くなったり、仲間内でプロフィールを交換するタイミングが増えたりすることから、再度Twitterアカウントを作成するタイミングが訪れます。

入学前から「#春から○○」というようなハッシュタグを付けて事前に友人・知人とコミュニケーションを取り始めていたり、そこでLINEグループへ誘導するためのフックにしたりと、仲間を見つけるためのツールとしての役割を担っています。


Twitterを「やめる」前に「アカウントを移行する流れ」がある

こちらは全員に当てはまる訳ではないものの、Twitterを自然と使いこなせる人であれば「フォロワーが増えすぎる状態」に陥るケースがあります。

これは大人であれば「別に増える分には越したことないじゃん」と思うかもしれませんが、要は「自分が観測できる範囲を越えて欲しくない」という感情を抱き始めるのです。

たとえば、「クラスメイトの“知り合いの知り合い”」までの広がりを許容するケースは多々ありますが、気づけば通っている学校の市境を越え、時には都道府県までもを超えてしまった人と繋がってしまうこともあります。

そうした際に、本名や居住地、通学経路などを始めとした自身のプライバシーを心配し始め、過去の交際ステータスや、知人友人との繋がりまでもが可視化されてしまうことに危機感を抱くようになります。

この部分に関しては、やはり「kakeru(かける) – ソーシャルメディアの可能性を探求するメディア 」の創刊編集長を務めたえとみほさんからも同様のツイートがありました。

上のツイートであるように、バズを経験せずとも、予防策として敢えて広がりを持たせない振る舞いをする人も少なくありません。こまめにアカウントの鍵の開け閉めをする所作も、こうした理由によるものと思われます。

自分が顔見知りのコミュニティで収めておきたい」という感情を抱く10代は決して少数派ではなく、「やめる」という行動に移す前段階にも、さまざまな感情の機微があると推測されます。


「フェードアウト」か「アンインストール」をする理由

以下の理由が全てとは限りませんが、Twitterから離れる理由はさまざまです。

一つ目の理由が、「仲間を見つけるためのツール」としての役割を終えたからだと思っています。見も知りもしない将来のクラスメイトの情報を得るためにTwitterを開始したものの、繋がってしまった後に「Twitterでやりとりをする意味」を見出すことが、人によっては難しくなってきています。

一度LINEで繋がってしまえば、1対1のコミュニケーションを取る分には完結してしまいます、また、非言語でのやりとりを増やしたいのであれば、InstagramやTik Tokなどのアプリを使用すれば済む話です。

そのため、大きな学校行事、部活の大会の告知といった用途のみでTwitterを使うだけで、次第に普段のコミュニケーションでは用いられないようになります。

そして、もう一つの理由が、「Twitter以外の行動に意識を向けたい(または向け始めてしまった)」というものです。

たとえば高校3年生になったタイミングで、「大学受験に集中しないと」という気持ちから、意識的にTwitterをアンインストールする人が現れ始めます。

また、テキストでのコミュニケーションにこだわらず、先ほど述べたクローズドなコミュニケーション、非言語のコミュニケーションにて可処分時間が取られてしまい、自然とTwitterにかける時間が減ってしまった(結果的にフェードアウトしてしまった)というパターンも多いと思われます。


本質的には「女子高生」でも「大人」でも、そんなに使い方は変わらない

仲間を見つけるためのツール」としてTwitterを使うというのは、年齢に関係なく共通していると思います。

ハイコンテクストな関係性を築きたいのであれば、「オフ会」なり「飲み会」なりを実施するのは世代に関わらず、人間に共通している行動なのだと思います。

「Twitter以外の行動に意識を向けたい(または向け始めてしまった)」という理由としても、「今まで以上に勉強の時間を取りたい」、「より友人やパートナーと話す時間を増やしたい」、「より仕事に熱中したい」といったものが多いかと思われます。

これらは表出する行動が異なるだけで、「可処分時間の奪い合いにより、Twitterの優先度が下がった」という同じ原理によるものと捉えています。

おそらく、Twitterに残り続ける人たちというのは、テキストでのやりとりが好きで、自身が属するコミュニティの広がりを求めている人たちに他ならないと思います。

そのため、「SNS上での広がりに可能性を見出す人や、誰かとの繋がりを模索したい人に愛されているサービスがTwitterである」というまとめで、今回のnoteを締めたいと思います。


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