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無関心を共感に変える-坂に本気でハマってみた

ここ1ヶ月ほど、乃木坂にハマっている。少し前まではカケラも興味がなかったし、なんならちょっと苦手くらいに思っていたのが、今ではかっこいいとまでさえ感じる。なぜ急にそこまでハマり始めたのか。それは自身でも最近のテーマとしている、無関心を共感に変えるという部分が大きく関係している。

ハマるきっかけとなった曲がある。西野七瀬さんの卒業曲である「帰り道は遠回りしたくなる」。なぜだか初めて聴いたときから耳に残り、そうなると歌詞が気になってくる。慣れた環境を飛び出し、夢の方へ、思うままに生きる。私自身のこれまでの人生に重なり、心を掴まれるまで時間はいらなかった。

脳内もプレイリストもあっという間にジャックされ、SNSでのフォローはもちろん、今ではグループの持ち番も小まめにチェックしている。ガチ勢に比べるとまだまだだが、自分のペースで、ゆっくりと沼にハマっている。

実際ハマってみて、その詳細に注目してみると、なるほど、絶大な人気を誇るその意味がなんとなくわかる。

正直言ってアイドルグループといえば、ふわふわした衣装を着た人たちがきゃぴきゃぴしてるようなイメージだった。しかし、実際に曲に乗せてパフォーマンスをする彼女たちは素直にかっこいいと感じるものだった。表情や仕草の一つ一つから、自分の魅せ方というものを熟知していることが伝わってくる。

加えて、メンバーの魅力が詰まったバラエティ番組「乃木坂工事中」の存在。グループとしてのパフォーマンスとは異なり、一人一人にスポットライトがあたりやすく、顔と名前も一致してくるので、より愛着が湧く。何よりすごいと感じるのは、メンバー同士のやり取りから空気の淀みのようなものを一切感じない。互いに互いの魅力をより引き出している感じがすごい。

他にも、メンバーへの愛しか感じないMCであるバナナマンさんの存在や、絶妙にトレンドを取り込んだテロップのセンスなど、触れたいことは山ほどあるが、結局何が言いたいかというと、サッカーも同じなんじゃないかということ。

アイドルグループのコンテンツがメンバーの人たちであるように、サッカーチームの最大のコンテンツも選手たちである。スタジアムに来ていただければ、うちの選手たちのかっこよさを存分に伝えられる自信はあれど、そもそもとして無関心な状態から「ちょっと見てみようかな」と思わせる導線づくりがない。

そして、乃木坂に本気でハマってみて感じたことは、エンターテイメントが持つ無関心を共感に変える力のようなものの凄さ。一見では浮ついているように映るかもしれないが、情熱と信念をもった人たちが、こういったことに本気で取り組むということが実は大事なように感じた。

今では選手個人での発信も当たり前となり、社会を変えようと現役の頃から起業したり、本質を追求しようとするアクションが増えた。なにかそういった活動やメッセージそのものを、世の中の大多数にも届く形に変換し、届ける。時代が変わってきたからこそ、そこに本気で取り組むことで、今まで超えられなかった枠を超えていけるような可能性を感じる。

スポーツと、そうじゃないカルチャーをうまく共存させて。なにかものすごくわくわくすることができる予感。

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