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礼儀作法は「社会秩序の為のもの」から「自己実現のためツール」に変化している理由

「礼儀作法を科学する」礼儀作法・マナー講師の葛西(かっさい)美雪です。
最近、個人で活躍しているマナー講師の方が多くいらっしゃり、
SNSの発信や美しい動画のお姿を拝見するたび、よい気分になっております。

脳科学的に「若くて美しい人間と一緒にいると、自分も若くて美しいと脳が錯覚する」作用が実際にあるそうです。
(これをミラーニューロン効果と言います。ですので、自分の周囲の方を、尊敬する方や容姿の整った方にすると、自分の行動も変化するのです。)
動画を見ていると、快活になった気分になるのは理由があったのですね…。

さて、「礼儀作法を科学する」と題して運営しはじめましたnoteですが、
本日は、礼儀作法講座の受講層の変化について綴ってまいります。

1,礼儀作法・マナーを身につける理由が近年変化しています
2,好印象とプロフェッショナルイメージの構築のために
3,自己実現・自己肯定感・価値観の向上のために
4,自信がつき、自己表現能力が身に着く
5,礼儀作法・マナーは礼儀作法は将来の成功への土台となる

1,礼儀作法・マナーを身につける理由が近年変化しています
礼儀作法の成り立ちを概観すると、人間社会が生まれて間もなく成立したと考えられています。
古代ギリシャやローマ・中国など、文化や地域によってもちろん異なる要素はありますが、人々が相互に尊重し、円滑な関係を築くためのルールや慣習の集合体として、礼儀作法は発展してきました。

礼儀作法とは、従来
「相手、さらには社会的地位の高い方への秩序や倫理規範を重視したふるまい」として発展してまいりました。特に日本の礼儀作法は儒教の影響のもと「権力者ため」に整備されてきた感が否めません。

それは、明治~昭和にかけての華族のお嬢様向け礼儀作法書に明らかです。
家庭に入って主人を立てる、助ける、支える・・・。
家庭の最高権力者の為に自分がどう振舞わなければならないかが
主体となっていました。

しかし、昨今「礼儀作法は誰のために」が変わってきているのです。
「その場の権力者の為の礼儀作法」ではなく、
「自己実現のための礼儀作法」になってきているのです。

2,好印象とプロフェッショナルイメージの構築のために
礼儀作法・マナーを身につけることで、周囲に対して好印象を与えることができます。コミュニケーションや対人関係においては、第一印象が非常に重要です。一瞬にして相手から尊重や信頼を得ることができ、自己実現に繋がる可能性が高まります。
加えて、プロフェッショナルなイメージを構築するためにも欠かせません。ビジネスシーンにおいては、他者からの尊重や信頼を得るために、適切なビジネスマナーが求められます。プロフェッショナルなイメージを持つことで、自己実現やキャリアの成功につながる可能性があるのです。

3,自己実現・自己肯定感・価値観の向上のために
礼儀作法・マナーの習得には学びと成長のプロセスが伴います。
自身の行動や言動を意識し、他者との関係性を改善する過程で、
自己成長と自信の構築にも役立ちます。

また、礼儀作法の高い精神性は、自己管理やルールを守る能力を養うことができます。これらが自然にできたとき、他者からの好意的な反応や評価を受け、自己肯定感や自己価値感が高まります。

4,自信がつき、自己表現能力が身に着く
礼儀作法・マナーを学ぶことは、自己表現能力を向上させる一助となります。
例えば、とても美味しいお寿司を握ってくれる職人さんがいたとしても、
礼儀作法・マナーに自信がなく、余裕をもって接客できない場合は、
自分のおもてなしの心を十分に表現することは難しいでしょう。

誰しも適切なマナーを身につけることで、自分の得意な事を自信を持って表現することができるのです。


5,礼儀作法・マナーは礼儀作法は将来の成功への土台となる
礼儀作法・マナーは、将来の成功への準備としても重要です。
ビジネスや社会的な場面においては、適切なマナーは必ず求められるからです。
未来の様々な出会いの中で、礼儀作法の心を実践し、実りあるコミュニケーションを構築することは成功への近道です。
そしてこれらの学びは早い段階で習得すべきなのです。


以上のように、礼儀作法・マナーは少し前の「家庭のために」「恥をかかないために」という消極的な理由で学ぶものではなくなったことがお分かりになったかと思います。

今、礼儀作法・マナーを学ぶことは、自己実現のために役立つ要素であり、自己ブランディングに重要であることが多くの方に再認識され始めたのです。
これらを意識的に実践し、日常生活やビジネスの場で活用することで、
自己の成長と成功を促進することができるのです。


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