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思ってたんとちがう妊娠 〜 妊活編 〜

子どもを作りたくて結婚したようなものだった。

やったこともないのに漠然と「子育てをしたい」という希望が成人前からあったし
私自身が客観的に見てかなりあたたかい家庭で育ったので、
親や祖父母への恩返しのような気持ちで孫やひ孫の顔を見せたいと強く思っていた。

ただし当方無計画な人間ではない。
結婚式で踊り狂う予定だった私たち夫婦は、入籍したあとも式が終わるまではしっかり避妊した。

避妊をやめればまぁ、すぐにできるだろうと思っていたわけで。

その考えが、ミルクチョコレート並みに甘かったわけで。

不妊症の定義は一応、1年以上結果が出ないこと。
頭で分かってはいたけれど、3回ダメだったあたりからもう不安になってきた。
こんなにできないものなの?世の中はあんなに授かり婚のニュースで溢れかえっているのに?

もともと心配性のネガティブ体質なうえ、
さらに不幸なことに、当時私の友人界隈ではベビーラッシュ。
自分よりあとに結婚したカップルやまだ籍を入れてないカップルまで、ポンポンと妊娠し、加えて芸能界もそれはそれは賑わっていて毎週のように授かり婚のニュースを目にした。


キツう。


子どもができることだけが幸せではないし、できなくても結婚生活は毎日十分に楽しい。
それでもやっぱり、キツかった。

この状況を打開しようと、手始めにパートナーと共有できる妊活アプリを導入した。
加えて少々値が張る基礎体温計を購入し、基礎体温を記録し始めた。

するとびっくり、基礎体温のグラフがあるべき姿とはほど遠く、ガッタガタのグラフができあがった。
原因を調べてみたらはっきり「ストレス」と出た。知ってた。その頃の私はストレスにまみれていた。

思ってたんとちがう。まるでちがう。まだまだ妊娠への道のりは長い。

▼つづき


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