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実話:母はホームレス(前半)

自分の半生の記録と整理の一環として記したいと思います。



わたしは子供のころから親の金銭問題に
悩んでいました。

母は一度離婚しており籍は入れては
いないがわたしにとっての

2番目の父親(元暴力団員)がいました。

わたしは子供のころから母にお金を
貸しており、社会人になり

一人暮らしを始めても母達に
仕送りをして(母から無心の電話有)

とにかくいつもお金に乏しい生活
をしていました。


ある日のこと・・

ふと、そういえば最近お母さんから
電話がこないな~と思った

お母さんから電話が来るときは必ず

「かすみ~ごめんね。また少しで
良いからお金貸して・・
3千円でいいから・・」              

とお金の無心の電話である。

その当時、わたしは一人暮らしを
しており家賃の支払いや生活費など

自分の生活をするのに精一杯
だったが母の申し訳なさそうな 
苦しそうな声で わたしに
頼みんこんでくるのを
拒めれずにいた。

その時々で1万円だったり3千円
だったりを電話がくる度に母の

銀行口座へ振り込んでいたのだ。

定期的にきていたそんな電話。

それが気が付いたら
なかったのである。

わたしはホッとした。
おかあさんとこやっと落ち着いたのかな

なんとかやっていってるのかな・・ 
とりあえず助かった・・・と。


しかし、それは嵐の前の静けさ
というやつだった。

ある日、電話がかかってきた。
母からだ。

母「かすみ・・あのねいま○〇公園
にいるの・・。」

私「○○公園?(大きい公園だ)そうなんだ。」

母「あのね・・実は家をでてきたの。
夜中に車につめられるだけ荷物を積んで・・」

私「え??」

母「それでねもう一週間くらい経つん
だけどお金もなくなってきてもう数日
ご飯もたべていないの。
車のガソリンもなくなってきて移動も
できないの。それでね本当に申し訳ない
んだけど部屋を借りるお金を貸して
もらえないかな?・・」


わたしは声を失った。

いきなりそんな状況になっていること
に驚きすぎて。

要は、住んでいたアパートの
(私の元実家)家賃を滞納しすぎて

大家さんに家賃の請求と毎月の
家賃払えないならもう出て行ってくれ
と最後通告を受けて夜逃げ同然に逃げてきた・・・

ということだった。

毎回だが、この手の電話がくるとき

は必ず母からでクソ親父は絶対出ない。

プライドと恥ずかしさと内縁の娘

にたいしてどうしたらいいのか

分からないといったところか。

母は疲れ切った声をしていた。

ずっと車の中で寝ていたから

体中痛くてあまり眠ることも

できていなかったらしい。

動くとお腹もすくしごはん買うお金もないから。


いつもギリギリのもうどうにもならない・・・

という段階で最後の命綱のように

わたしに電話をしてくるのだ。

わたしはとりあえず手元にある

お金を持って公園まで

母に会いに行ったのだった。

後半へつづく

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