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まんが日本昔ばなしの話1

子供の頃、テレビで昔ばなしのアニメーションが放送されていた。中には子供には難しい話もあり、理解できないがゆえに、記憶に残ったものもある。

いまだ、印象に残っている昔ばなし。むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。どういう理由かおぼえてないけど、朝、目が覚めたら庭の植物が天まで伸びていた。どこまで伸びているのだろうという話になり、おじいさんが登ることになった。植物は宇宙の星までとどいており、おじいさんは宇宙のある星にたどりついた。星では、星の精が出迎えてくれて、おじいさんをもてなした。

家にもどったおじいさんはその話をすると、おばあさんも星の精に会いたいという。おじいさんと違い体の弱いおばあさんは植物を登る事はできないので、おばあさんを袋の中に入れ、歯の強いおじいさんが、袋をくわえて登る事になった。

おじいさんは、おばあさんの入った袋をくわえて植物をのぼった。おばあさんに、なんとしてでも星の精に会わせたかったのだ。ところが、星までもう少しというところで、舞い上がってしまったおじいさん。

「着いたぞ!!」と叫んでしまう。

おばあさんがはいった袋は、地上に落ちてゆく。

地上に降りてきたおじいさん。家の庭、どこを探してもおばあさんを見つける事ができなかった。

そして不思議なことに、庭に生えている草が真っ赤にそまっていた。

「おばあさんの血でそまったんじゃろうか」

おじいさんが、そうつぶやき話は終わる。

小学生の時に、それを見た私は物凄く衝撃をうけた。

おじいさんは、おばあさんと一緒に生活を続けていた。おじいさんは、おばあさんに見せたい風景をついに見つけた。でも、おじいさんは、おばあさんにその風景を見せる事はできなかった。

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