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『介護認定調査あるある』でピンチ!夫にとうとう言ったひとこと

介護認定調査でミラクル連発!このままじゃ"要支援"

脳出血で救急搬送された日から5年
認知症の兆候が表れてから3年
私がパートを退職してから1年

昨日、3回目の介護申請認定調査だった。

月一で聞き取りに来るケアマネさんと調査員がうちにやってきて、義父に質問をする。
私が事前に出した申請用紙に書かれていることの確認をするためだ。
そして身体機能のチェックや、認知機能のチェックをしたところまさかの「去年越え」

去年の認定調査の時には上がらなかった右腕もピンと上がり、生年月日もすらすら言えて(年齢は安定の81歳で止まってるけど)、「さっき見せた3つのアイテムのうち2つ見せますね・・・」と言いかけたとたん
「腕時計とペンだろ?(キリッ」
ミラクル連発だよーーー!どうしたんだよーー!

調査員は「このままだと要支援になっちゃいますね・・・」という。
普段の私たちを知っているケアマネさんは「いやいや、要支援じゃ困るよね」とフォローを入れてくれた。

なぜ困るかというと、現在週3日利用している通所リハビリ(終日・お風呂付)が半日・風呂なしになってしまうから。
足の上げ下げができず、歩くのがやっとな上に178センチ・80キロ近い義父をお風呂に入れるなど私にはできない。
要支援でも訪問看護師に来てもらうことは可能だけど、家族で唯一、日中に在宅している私がずーーーっと関わらなくてはいけなくなるのは正直無理だ。

「なにか(要介護になりそうな)エピソードないですか」と聞かれて、冷食をそのままかじってしまうことや、生鮭をパックから直接箸でほじくり返して食べていたことなどを話したが・・・来週の、かかりつけ医の診断に委ねるほかない。(便失禁のコト言うの忘れた)

コップのふちから水が少し、こぼれた瞬間

本人はボケてしまっている自覚などなく、薬や食事を用意してくれているのはだれと聞かれると私を無言で指さすだけ。
夫のことは「いい息子だよ!」と絶賛するが、私のことを「いいお嫁さんでよかったね」と言われても無言。
「お嫁さんに対して普段気を使うとか、悪いなぁと思ったりすることありますか?」とケアマネさんに聞かれて「ないね」と言い放つ。

ボケる前から嫁には人権がないと思っているタイプなので、まぁ想定内ではあるけど、やっぱり心の中で少しは期待していた分がっかりした。

今朝のこと。
義父がリハビリへ行くのにバタバタと支度をしていたが、夫は一向に起きてこない。
疲れてるのだろうとそのままにしていたが、昨日の認定調査のやり取りを思い出すと「なんで私が」という、普段夫に対してのみ込んでいた言葉が逆流してくるのを感じた。

義父を施設の方が迎えに来てくれて、ワゴン車が出発したと同時に夫がのそっと出てきて「あ、もう行った?」と発したことで、とうとう

「ちょっといい?」と切り出した。

「あんたのしてほしいことが、俺に出来ることだよ」と言って欲しかった

・義父の介護認定が、もしかしたら「要支援」になるかもしれないこと
・要支援になると、通所リハビリでお風呂に入れないこと
・日中、私一人ではそろそろ自分のリソースが限界なこと

つとめて冷静にひとつひとつ話した。
思えば、義父が5年前に救急搬送(私が救急車を呼んで一緒に乗った)された日から私の生活のすべてが義父がらみのスケジュール優先になっていたことや、義父ができるだけ家で過ごせるように頑張ってきたけど、かなり無理をしてきたことを。

私自身も、なし崩し的に介護が始まってしまったことで最初に「できないこと」を明言しておくべきだったと思う。
なぜなら、家で面倒見ようと思えば「見れてしまう」から。
ただしそれは、介護者のリソース(時間・体力・メンタル)をかなり消耗した上でということだ。

いまさら言っても仕方ないけど、実子が介護にリソースを割けないことが分かってる時点でプロに頼ることを検討してほしかった。
だけど、同居嫁が面倒見れないから(見たくないから)だろと思われるのがしゃくで言えなかった。

夫は「ひとりで抱える必要はないし、抱えてほしくない。
何かあったら自分の責任なんて思わなくてもいい。弟とも話をするつもり」と言う。
ちょっと物足りないけど、いったんそこで話が終わった。

いまハマっているドラマ「不適切にもほどがある」で、ヒロイン渚(仲里依紗)に対して上司や夫が「僕にできることがあったら言って」というシーンがあり、渚が
「あんたにできることなんか、わかんねーし!それを探す手間も発生するし!」と切れた時に主人公の昭和おやじ・市郎(阿部サダヲ)が言った
「アンタのしてほしいことが、俺にできることだよ」という一言にしびれた私。そうだよそれなんだよ!

耳障りのいい言葉より、手を・足を・知恵を使ってほしい。
いいたいことはまだまだいっぱいあるけど、今回はちゃんと話したことで少しは前進したと思うことにしたい。

ダラダラ長く書いたけど、「自分のやりたいこと」や「行きたいところ」をもう我慢したくないなっていう決意表明も込めて書いてみた。

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