「整体師」に関する業務委託契約書の作り方!(ひな形あり)
整体院などで整体師の方を直接雇用するのではなく、業務委託する場合が増加しています。その背景には、雇用の難しさがあるかと思います。
一からの雇用となると、整体師の方の能力を担保することが困難であり、即戦力となる技術を持った方を雇いたいというオーナー側の考えがあります。また、近年様々な働き方がある中で、フリーランスとして整体師をする方も増加しています。
ただ、整体師には国家資格がないこともあり、万が一のためにしっかりとした契約書を作成することが重要になります。
今回は、「整体師」に関する業務委託契約書の作り方を見ていくとともに、業務委託契約書のひな形をご用意しております。
すぐにご利用いただける内容の契約書となっておりますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。
業務委託契約とは
業務委託契約は、業務の発注者(委託者)が、受注者である相手方(受託者)に対して何らかの業務を委託し、受注者は発注者から委託された業務を遂行し、対価(報酬)を受け取る取引の際に締結される契約です。
業務委託契約書を作成せずに、仕事を委託又は受託することもあるかと思います。期間の短い業務や簡単な業務などであれば、契約書を作成しなくてもそこまでトラブルにはならないかもしれませんが、整体院での業務を委託する場合は、非常に責任を伴う仕事ですので必ず業務委託契約書を作成することをおすすめします。
また、注意が必要なのは、あくまで業務委託契約であり雇用契約ではないということです。業務委託契約では委託者と受託者が基本的には対等な立場になりますので、委託者には指揮命令権がありません。契約上は業務委託であっても、実態が雇用契約の場合は偽装請負を疑われる可能性があります。
したがって、業務委託契約書の内容を両当事者が十分に理解し、合意の上で契約を締結することが重要です。
業務委託契約書の作成方法
業務委託契約書は、ビジネスパートナーや委託先との関係を法的に保護するために欠かせない文書になります。適切な業務委託契約書を作成することは、トラブルを未然に防ぎ、ビジネスの円滑な進行を確保するために不可欠です。以下では、業務委託契約書を作成する際の基本的な手順と考慮すべきポイントについて説明します。
1.契約当事者の詳細を明記する
業務委託契約書には、委託する側と委託される側の詳細情報を明記する必要があります。法人の場合は、会社名、所在地、連絡先などを含める必要があります。個人の場合は、氏名、住所、連絡先などを含めます。
2.委託業務の範囲と期間を明確化する
契約書には、委託される業務の具体的な範囲と期間を明確に記載する必要があります。業務の詳細な説明、作業内容、納期、契約の有効期間などを含めます。
3.報酬と支払い条件を定める
委託業務に対する報酬と支払い条件を明確に規定することも重要です。報酬の金額、支払い方法、支払い期限などを契約書に含めましょう。また、追加の費用や経費についても取り決める必要があるかもしれません。
4.契約の解除条件と予期しえる問題への対処方法を記載する
委託契約の解除条件や契約違反に対する制裁措置など、契約解除に関する事項を契約書に含めることも重要です。また、予期しえる問題に対処するための条項や救済手段も検討しましょう。
上記の手順とポイントを参考に、具体的な契約書の作成に取り組んでください。
記載事項
「整体師」の業務委託契約書のひな型には、以下の条項が含まれます。
業務委託契約書のひな型
「整体師」の業務委託契約書のひな型です。Wordファイルをダウンロードすることができます。すぐに使用できるような契約書にはなっておりますが、契約内容に合うよう編集してお使いください。
なお、ひな形のご使用は自己責任でお願いいたします。
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