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アニメ版『魔女と野獣』第7話の感想(ネタバレあり)

 前回の記事はこちら。

主人公ギドと相棒アシャフは、聖騎士団内部の陰謀にまで迫る。美少女魔女のヘルガから、世界を滅ぼしかねない意思ある魔剣を預かって、ギドだけが聖騎士団の建物から飛び出してゆく。

ギドはヘルガを助けたかったようだが、ヘルガに突き飛ばされて、窓から飛び出してしまったのである。

ギドが自分に呪いを掛けた魔女への復讐の念に燃えつつも、魔女そのものへの憎しみで凝り固まっているわけではないのが伺える回だった。

ギドは魔女に口づけすると、一時的に呪いが解けて、元の強力な力を持つ男の姿に戻れる。

しかし何度もチャンスがあったにも関わらず、ヘルガにキスしようとはしない。1話では、行き過ぎた復讐心に燃える魔女に、無理やり口づけして力を取り戻したのだが、今回はそのようにはしないのである。

聖騎士団は大規模な魔女事件に対応できる組織だが、内部には、善悪を問わず魔女であるならば狩り尽くそうとする者たちもいる。

それは千年も昔の過去の存在とされて、今の聖騎士団にはいないとされている。このあたりは、現実の歴史上の魔女狩りを思わせる設定である。

しかし、実は聖騎士団の中に生き残っていて、聖騎士団の中でもまともな考えと強力な力を持つ青年を、不意打ちして殺そうとするのだった。

殺そうとするのだった、というのは、今の段階では死んだのか不明なので。

アシャフとのやり取りで、好感が持てるように描かれてからの、突然の不意打ちである。死んでいて欲しくはないが、ダークファンタジーなので分からない。

前回の予想とは異なり、主人公たちが聖騎士団内部の陰謀にたどり着くのが速かったなと思う。

バトルシーン、強力な魔術が使われるシーン、共にアニメ映えして見ごたえがあった。同時に、前回も思ったが、陰鬱で静かな雰囲気ではなくなってしまったので、そこが少々残念な気もする。

それは美少女魔女ヘルガのキャラクター性にも言えて、これまでは大人の落ち着いた感じの美女が出てきたのが、ヘルガは活発な少女なので、作品全体の雰囲気も変わったように思える。

これが駄目とは思わないが、前の雰囲気も良かったなとは思う。

原作漫画で読めば、また受け取り方が違うようになるかも知れない。

音や色や動きがあると無いでは、かなりイメージが違うだろう。そう考えると、漫画には漫画の特質や演出があるので、一概にアニメーションのほうが良いとは言えないのだろう。

と、言うわけで、近い内に原作漫画と比べてみようと思う。

それでは、今回はここまで。

ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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