片桐 秋

クリエイターです。Amazon Kindleで小説を個人出版しました。『暗黒城の城主』…

片桐 秋

クリエイターです。Amazon Kindleで小説を個人出版しました。『暗黒城の城主』https://amazon.co.jp/dp/B0CS9CSKVS ファンタジー、幻想文学、SF、推理物、その他のフィクション、様々な音楽が好きです。

マガジン

  • 創作の日々のエッセイ【ささやかなアイデアに数分間をください】

    私がクリエイティブな生活や創作物のために、日常で考えたこと、見聞きしたことなどを。

  • 復讐の女神ネフィアル【裁きには代償が必要だ】

    ただいま連載中。プロモーションムービーはこちらです。 https://youtu.be/m5nsuCQo1l8 主人公アルトゥールが仕えるネフィアル女神は、かつては正義とされていたが、今は復讐の女神という名で呼ばれている。 女神の力は何をもたらすのか。 その裁きは、正義か、それとも復讐か。

  • 漫画家を目指す記録

    漫画家を目指す過程を記録しておくための物です。

  • サウンドノベル一覧【音楽と映像に、いくつかの選択肢がある】

    『のべるちゃん』て制作した、自作の一本道サウンドノベルや、マルチエンディングのノベルゲームをご紹介します。

  • 別世界のファンタジーの書き方【あなただけの、世界を創ろう】

    どこからどう書いてよいか分からない方の、創作の助けになるのを目指して、順次更新してゆきます。 ファンタジー以外にも応用可能です。理論を実践した、実作小説とノベルゲーム付き。

最近の記事

  • 固定された記事

複雑さと曖昧さに耐えられないのは能動性の欠如である

 ここで言うのは現実の話ではない。あくまでもフィクションの話であり、しかも主人公に限定された話とする。さらに言うと、ハイファンタジーであり、現実とは違う世界の物語とする。  たとえば『悪を裁く』といった物語があるとしよう。  主人公は敵の事情など考えない。世の中、社会と言ってもいいが、その複雑さも考えない。ただ、自分が思うままに悪と断じた者を裁いてゆく。  このような主人公にして、そのような物語を書けばよいと言われたことがある。  さて、これは能動的な、あるいは男性的

    • ろくでもないハイファンタジーのアイデアを記す

      ろくでもないと言っても、大したものではないのだが。 まずは元ネタとなる現実の体験談を記す。 昔、工場や百貨店でアルバイトをしてきた。パートのおばさんが大勢働いていた。その上に男性の正社員の上司がいて、管理職として管理する。そんな感じであった。 そうして私が見てきた女性の多い職場では、男性社員はあまり能動的な動きを見せず、静かというか、おとなしめというか、やや受動的な態度で日々をつつがなく運営していたと思う。 で、結論から言うと、私はそうした職場があまり合わなかったのだ

      • 『進撃の巨人』第2巻の感想

        第1巻と同じく、今回も凄く衝撃的だった。素晴らしい読後感で、さすがに世界で1億4千万部も売れただけの事はあると思った。 過酷な世界観なのに、不思議と惹き込まれる。たぶん、人間ドラマが生々しく描かれているからと思う。 その生々しさは絵柄のせいもあるが、一人ひとりの思いや感情を、余す所なく表現し切っているからと思う。 そこは絵の力も大きく、さらに言えばイラスト的ではない、漫画としての演出力がより大きいのだと思う。 将来的にAIはこのような演出までできるようになるだろうか?

        • 『魔女と野獣』原作漫画の第6話の感想

          死霊魔術師のファノーラが出てくる回である。魔術に関する事なら何でも対応するという一方で、悪名高き一面もある魔響教団。主人公ギドと相棒アシャフの所属する組織だ。 今回はアンデットを相手にするということで、同じ魔響教団にいる専門家であるファノーラを紹介しただけで主人公たちの出番は終わる。 死者をよみがえらせた後は、術を施した死霊魔術師によって命のもとを供給してもらわねばならない。 もしそれを受けられなければ、野良と呼ばれるアンデットになる。知性も意志も薄れ、ただ人を襲う存在

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        複雑さと曖昧さに耐えられないのは能動性の欠如である

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          416本
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          10本

        記事

          『魔女と野獣』原作漫画の第5話の感想

          このダークファンタジーは、連作シリーズものになっているが、2つ目のエピソードが終わった回である。 キーラの義理の息子が真犯人であることが判明する。キーラは自らの手で彼らを撃ち殺す。 魔女並みの力を与えるが、常に犠牲者を捧げ続けなくてはならなくなる魔導書のために、この一連の事件が起こった。 義理の息子たちの所業に情を断ち切り、彼女が望んでいた『復讐』は完了する。 義理の息子たち二人が、キーラの恋人も殺し、数々の残虐事件も起こしていたのである。 で、これは単純に「復讐は

          『魔女と野獣』原作漫画の第5話の感想

          Blenderでインテリアを作成

          参考にしたのは、こちらの動画である。 今回は分かりやすい動画を見たので、良い感じに仕上がった。例によって職場での訓練で作ったものは勝手に個人でネットなどにさらせないので、お見せはできないのだが。 応用すれば、我がハイファンタジーの庶民の家くらいは作れそうである。 次回はいよいよアニメーションの作成に取り掛かる。初心者向けの簡単なものからである。 その時には、またどのような物を作成したのかをお知らせしたい。 それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。ま

          Blenderでインテリアを作成

          『進撃の巨人』第一巻の感想

          ついに、あの大ヒット漫画、別冊少年マガジンに連載されていたダークファンタジー『進撃の巨人』の1巻を読んだ。 かなり凄い漫画だと感じた。一言ではとても言えない。 十代や二十代前半の感受性豊かだった頃、手塚治虫の漫画を読み、さすがは天才だと心底感動したものだったが、『進撃の巨人』はそれ以上の衝撃である。 さすがは、世界的な大ヒット作になるだけの事はあると思った。まあ商業的な成功が必ずしも名作の証ではないし、逆も真なりだが、これに関しては本物だと思う。 電子書籍のコミックで

          『進撃の巨人』第一巻の感想

          『魔女と野獣』原作漫画の第4話の感想

          繰り返しになるが、私は耳で聞くと内容を理解する能力が落ちる。目で読んだほうが分かりやすい。 だから原作漫画のほうが、アニメ版よりも分かりやすかった。 私とは反対に、耳で聞くほうが、目で文字を読むより理解しやすい人もいるらしい。 そうした人は、動画やオーディオブックなども好んで観たり聞いたりするようである。 話が逸れたが、今回の話はすでにアニメ版を見て結末は知っているため、何と言う皮肉な展開だろうと思えた。 魔女による連続猟奇事件を追う、市警唯一の魔術師であるキーラは

          『魔女と野獣』原作漫画の第4話の感想

          『魔女と野獣』原作漫画の第3話の感想

          まずは魔響教団として依頼を受け、魔獣退治をするところから始まる。 アニメ版で見た時と異なり、魔獣の出てくる場面の描写は、不思議な幻想的雰囲気を漂わせていると思えた。 アニメ版では、割とありがちなファンタジーモンスターに見えたのだが、原作漫画では、その独特の絵柄も相まって、現実離れしたモノが突如現れた時に感じる、ある種の驚異に似た感覚を覚えた。 アニメ版は、原作に忠実に作られているとは思うが、やはりアニメ絵と原作漫画では、絵の風合いが違う。よって受ける印象も異なるのである

          『魔女と野獣』原作漫画の第3話の感想

          『魔女と野獣』原作漫画の第2話の感想

          原作漫画はこちら。 アニメ版は9話まで観た。いくつかのエピソードに区切りがついたところで、原作漫画を読んでいる。 アニメ版では1話目でまとめられていた、最初の敵である魔女との戦いの終わりまでである。 やはり私にとっては耳で聞くと捉えにくい表現や言葉があり、漫画で読んだほうが分かりやすい面があった。 主人公たちが所属するのは、「魔術による、魔術のための、魔術の教団」である魔響教団である。魔術による問題なら何でも依頼を受ける。その中に、魔女事件への対応も含まれる。 そん

          『魔女と野獣』原作漫画の第2話の感想

          漫画描き再開しました

          ちょっと、しばらくはやっていなかったのですが、またやり始めました。小説のほうは休止しています。 こちらが『暗黒城の城主』21ページ目です。 割と全体のバランスは取れたと思うのですが、細部が今ひとつかな。 それで、今はこういうので再練習しています、 漫画の描き方だけでなく、直接描き込んで練習できるものですね。 やはりアタリをきちんと取らないと、安定しないですね。つい、アタリを忘れるのです。 それでは、今回はここまで。 読んでくださってありがとうございました。また次

          漫画描き再開しました

          『魔女と野獣』原作漫画の1話を読んで感想

          こちらが原作漫画である。 まだ1話しか読んでいないのだが、非常に絵がきれいである。これでストーリーもやっておられるのだから、すごいとしか言いようがない。 私は耳から聞いて情報を捉えるのがやや難しく、目で読んだほうがはるかに理解できる。原作漫画を読んでみると、アニメ版を観た時には覚えていない内容があった。 アニメ版1話で主人公たちの敵となる魔女が復讐を決行したのは、単に無実の罪で祖母が火あぶりにされただけでなく、その魔女自身も何度となく命を狙われる羽目になっていたからでも

          『魔女と野獣』原作漫画の1話を読んで感想

          アニメ版『魔女と野獣』第8話〜9話の感想(ネタバレあり)

          前回の記事はこちら。 美少女魔女ヘルガとその魔剣の物語は9話で一区切り付いた。 割とこういろんな要素があるが、復讐心と慈愛の物語だったのかな、と思う。 ヘルガの、意志ある魔剣アシュガンへの態度は甘いと思う人もいるかも知れないが、一人の少女の中に、復讐心と慈愛が同時に存在する、それがポイントなのかなと思う。 ヘルガの先祖の、魔剣を封印した魔女も「憎しみだけでなく、別な思いがある。その思いが、これから生まれてくる子たちに引き継がれればよい」と言っていた。 ヘルガもまた、

          アニメ版『魔女と野獣』第8話〜9話の感想(ネタバレあり)

          アニメ版『魔女と野獣』第7話の感想(ネタバレあり)

          前回の記事はこちら。 主人公ギドと相棒アシャフは、聖騎士団内部の陰謀にまで迫る。美少女魔女のヘルガから、世界を滅ぼしかねない意思ある魔剣を預かって、ギドだけが聖騎士団の建物から飛び出してゆく。 ギドはヘルガを助けたかったようだが、ヘルガに突き飛ばされて、窓から飛び出してしまったのである。 ギドが自分に呪いを掛けた魔女への復讐の念に燃えつつも、魔女そのものへの憎しみで凝り固まっているわけではないのが伺える回だった。 ギドは魔女に口づけすると、一時的に呪いが解けて、元の

          アニメ版『魔女と野獣』第7話の感想(ネタバレあり)

          アニメ版『魔女と野獣』第6話の感想

          私が見ているのはNetflixですが、TBSテレビのリンクを貼っておきます。 こちらが原作漫画ですね。 今回は主人公ギドと相棒アシャフが、聖騎士団から狙われている魔女をかくまおうとするお話。 聖騎士団は大規模な魔女事件に対応できる軍隊で、しかし純然たる正義の味方ではなく、背後には闇の事情も隠されている。 ま、王道と言えるだろう。聖騎士団とか正義の何とかという組織や国家あるいは集団やらには、たいてい大きな欠陥、不正義がある話になるものである。 主人公たちは魔響教団なる

          アニメ版『魔女と野獣』第6話の感想

          アニメ『魔女と野獣』第4〜5話の感想

          『魔女と野獣』は、今年2024年の1月に放映されたばかりのアニメである。Netflixで視聴した。 今回は、死霊魔術師ファノーラがメインとなる物語であった。 主人公ギドたちの出番は、ほとんどない。 主人公たちは冒頭で、この事件は自分たちの専門外だと警察に告げ、ファノーラを紹介して去る。 ファノーラは金髪碧眼の大変な美女であり、ヨハンという名の下僕(しもべ)を連れている。 事件を起こしている敵の死霊魔術師の館に招かれ、そこで最終決戦となる。 死霊魔術師は死者をアンデッ

          アニメ『魔女と野獣』第4〜5話の感想