『氷の微笑』は私が社会人になったばかりの頃に大ヒットしていた映画です。いろいろ社会に出て苦労もあった当時の私は、この映画から活力をもらいました。

　シャロン・ストーンが演じていたのは、殺人犯で恐ろしき悪女なのですが、シャロンの美貌や演技は言うまでもなく、シナリオ・演出などあらゆる面で、単純に嫌な女とは描かれていないと感じていました。

　何か特定の信念があったり、悲劇的な過去を背負っているとかではないのですが、一言では言えない不思議な魅力がありました。現にこの映画のヒットをきっかけにシャロン・ストーンは一気にスターダムにのし上がり、男女を問わず人気がありました。（たぶん今も）

　悪役・敵役を魅力的に描く、単純な勧善懲悪ストーリーにはしない。私の今の創作スタイルは、この映画も原点の一つだと思います。

　勧善懲悪ストーリーでなければ、はっきりした結末でなければ人気が出ないと思っている方々は、往年のハリウッドの大ヒット作であるこの『氷の微笑』をご覧になるといいと思います。

　ちなみに私が時折ポジティブなニュースを取り上げるのは、世の中に対する見方を変えるためです。

　人間は放っておくとネガティブに傾きがちです。メディアは積極的にはポジティブニュースを流しません。だから意図的にポジティブニュースを探すようにしています。

　ある種の認知療法のようなものですね。ネガティブ・ポジティブに関わらずニュースによる刺激を避けるのと、どちらが良いのかは、私は専門家ではないですし、よく調べたわけでもないので断定は出来ません。

　ポジティブニュースを探しながらニュースをざっと見ることで、世の中の流れをおおよそでつかみつつ、ネガティブには流されない。個人的には、そんな効き目があるように感じています。

　ここまでお読みくださってありがとうございました。あなたのクリエイティブ生活のヒントになりますように。