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手根管症候群の治療と筋膜アプローチ【筋膜動画2本アリ】

こんにちは。肩です。

最近フィリピンの方と業務委託契約を結び、一緒にお仕事してもらってます。

discordを使って英語で連絡してるんですが、自分の英語力のクソさを実感します...

一昨年アメリカでサンドイッチ買う時も適当に「OK!OK!」と答えてたら、「できたらなんて呼ぶ?」って質問にも「OK」と答えてしまっていて、「Mr.OK!Mr.OK!」ってニヤニヤと店員さんに呼ばれてしまいました笑

とはいえ、今英語を勉強する余裕はないんですが....

毎日のチャットで少し英語触れるところから始めます笑

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手根管症候群の治療

手根管症候群の治療では、ステロイド手根管内注入,ステロイド内服,スプリント固定、理学療法、手術が一般的かとは思います。

■スプリント固定

基本的に解剖学的に手根管内圧が最も低下すると考えられる手関節中間位または手関節軽度背屈位で固定されます。

夜間のスプリント装着で症状の改善、特に痺れに改善がみられたという報告があります。
しかし一方で、夜間スプリントの有効性はあまり高くない、夜間と終日スプリントでは差がないなど、スプリントが効果的かどうか疑問視されている報告もあります。

また、母指球筋の萎縮や著しく筋力が低下している、罹病期間の長い例場合などはあまり改善がみられないようです。

手根管内へのステロイド注射

ステロイドの手根管内注入は1~2 ヵ月はCTSにおける症状の軽減に有効と言われています。

しかし、内服やスプリントの効果を大きく超えるほどではなく、長期的な効果についても不明なようです。

注射後、短期間は症状の軽減がみられるが大きく軽減するようではないようです。

徒手療法

手根管症候群に対するエクササイズとモビライゼーションによる介入は、効果が低いというエビデンスが多いです。

ただ、近年の報告では、手関節・手部の軟部組織と手根骨へ介入で症状・機能に改善がみられた。また、頸部ストレッチ+頸部と正中神経への徒手療法では、手術した患者とで同様の改善がみられた、徒手療法は長期的(6ヶ月・12ヶ月)にも効果があるなどの報告もあります。

徒手療法の効果として、手根横靭帯の伸張性改善による手根管内の空間の拡大や手根管を通過する筋群の柔軟性改善により手根管底面の圧が低下し、結果として正中神経への圧力が低下するのではないかと考えています

手術

経過が短く症状が軽度の場合は基本的には保存療法が行われますが、重度の感覚障害や経過が長い例、保存療法で軽快しない例・疼痛の強い例では手術が行われます。

手術は、手根管内の容積拡大と神経除圧を目的として、
直接皮切する直視下手根横靱帯切開法または内視鏡で行う鏡視下手根管開放術が行われます。

直視下手根横靱帯切開法は、直接切開するため、瘢痕が残りやすいが合併症の可能性が低く、
鏡視下手根管開放術は、侵襲は少ないが、一過性の神経症が合併症しやすい、症例によっては実施できない例があるといった問題があるようです。

保存療法は、エビデンスが低いものが多い
保存療法で反応が悪ければ、手術が行われる

手根管症候群に筋膜アプローチが有効な理由

なぜ手根管症候群などの神経症状に対して、筋膜アプローチが効果的であるかを解説していきます。

末梢神経の構造

まずは、簡単に末梢神経の構造についてお話していきます。

個々の末梢神経線維は,神経内膜と呼ばれる結合組織の鞘に包まれています。 複数の神経線維が集合して形成する神経束は、神経周膜に囲まれ、複数の神経束が集合する神経幹は、神経上膜に包まれています。

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