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電楽サロン
2023年7月8日 19:01
前回 桜の舞う前日のことだった。 臼田直義は呆けたように輝くシャンデリアを見つめていた。 街のはずれには城がある。校内で噂は何度か聞いていた。誰が住んでいるのかは、人によって様々だった。ドラキュラと言う人もいれば、東京のヤクザと言う人もいた。「君だったなんてね」 臼田は目の前で背を向ける少年に言った。「驚いた?」 少年がくるりとこちらを向いた。臼田に比べると小柄に見えるが、160セ
2023年7月9日 23:09
前回「アーマーゲドン……!」 木戸はその破滅的な名前を繰り返した。 西洋甲冑のどす黒い殺気が強まる。 木戸は氷川を背後に隠す。塚本が気絶したままである今、彼女の命は木戸が守らなければならなかった。「あの甲冑知ってるの」 氷川の質問に、木戸は首を横に振る。 アーデルベルトと目の前の甲冑は何の繋がりがあるのか。木戸が思案する暇はなかった。「全員粉砕だ! 千斤担ぎのヴィルヘルムよ!」