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【ビジネスプラン】映画館生存戦略

ことの始まり

先日以下のようなニュースが世間で話題になりました。

端的に言うと、映画のチケットが1800円から1900円に値上がりする。

ということです。

値上げの理由としては

・アルバイト人件費を中心とした運営コストの上昇

・各種設備投資への負担増

とコメントされています。

この案件について私なりの考えと、もし映画会社の偉い人だったらどうするかを記載してみたいと思います。

映画業界のビジネスをわかりやすく

映画館を運営するビジネスはライブのチケットと物販に近いと考えられます。

・映画館のチケットは、ライブのチケット、主に会場費と人件費のペイに当てられます。(基本料金)

・チケットだけでは足らないのでパンフレット・ポップコーン・ドリンクなどを販売。これはライブグッズを販売に値します、これの売上が赤黒や次回の有無を分ける重要なビジネスポイントです。(課金料金)

映画業界の逆風の正体

いくつか映画業界に逆風はあると思うのですが、私が考えるに

・WEBで映画がすぐに、安く見れるようになった。

→AmazonやNetflixなどですぐに配信されるようになったため、

「わざわざ映画館で見なくてもいいか」と考える人が増えた。

・家庭用ディスプレイのクオリティの上昇

→昔は画質も音質も悪かったので、映画館で見ることのメリットはとてもおおきかったが、昨今はBDなどで高画質でみることができるようになったのは、ライト層だけでなくコア層にも影響を与えた。

改善案1:基本料金を増やす

まずは実際に行われたこの手段です、基本料金を上げる事により売上の底上げをしています。

この施策のメリットとしては、

・売上インパクトが大きいことでしょう。

1800→1900円なのでシンプルに考えると売上が「5.5%」増になります。

デメリットとしては既存のお客様さんが離れ売上が減ってしまう可能性でしょう。

この値上げ額100円へのマイナスのインパクトが気になるところです。

改善案2:課金タイミングを増やす

現在映画館のお供はポップコーンとドリンクですが、席についてから、上演前の広告で「ポップコーンとドリンクはいかがですか?」って出ますよね?

ここで「あ、買い忘れた」となっても一度席を立って買いに行く方は少ないと思います。

野球場のビールの売り子さんでは無いですが、ポップコーンとドリンクをホールの中で売っている人や自販機があればいいのに、と思ってしまいます。

改善案3:課金者を増やす

ポップコーンは映画を見ながら食べても音がしない。これが映画館でポップコーンを売っている大きな理由なのですが、これって今の時代ポップコーン以外でも成立するのでは無いでしょうかね?

もっとメニューを増やしてポップコーンは好きじゃないけど、映画見ながら軽く食べたいという人にアプローチできると思います。

マシュマロ・ソフトクッキー・ドーナツ...他にもいろんな可能性がありそうです。

改善案4:回数券を発行する

年間パスや10回券なんかは有効な手法だと思います。

キャッシュが先に入るだけでなく、

「いつも見ない映画も見てみよう」となったり、映画が複数人で見る場合が多いので、回数券を持っていない人の売上も上がります。

また、イレギュラーに感じるかもしれませんが、3名様券といった、どうせならもう一人呼ぼうが発生するのを狙った件もありだと思います。

破棄案

・上映回数を増やす

もちろん売上は上がりますが、

放送料:清掃回数:チケットもぎりの回数等のコストも同時に上昇する。

量よりも質を求めるのが正解だと思う。

・空席を埋める

上映数分前になったら値段を下げる。

そのシステムを作るお金を回収するだけでも時間がかかりそう。

施策導入コストに対して売上のインパクトが小さそう


もし、ご意見ご感想があれば是非コメントお願いします。




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