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2個目の型紙が完成!型紙づくりのプロセス

小さな製品でもかなり時間がかかります。型紙づくりは多面的で複雑なプロセスです。ここで簡単にそのメインステップについて紹介します。
因みに私の小さなショップはこちらです:

⓵デザイン画、コンセプト
私の型紙づくりはコンセプト、アイデアとデザイン画から始まります。普通のスケッチブックもしくはiPadのProcreateを使いコンセプトを考えながらデザイン画を作成します。今回は快適かつきれいなボディラインの基本的なショーツを作りたかった。

ブラジリアンショーツのはじまり

⓶平面作図
コンセプトが固まったらパターンを引きます。もちろん一度も二度でもないです。試行錯誤を重ねてパターンを修正しながら、思い描いた形にしていきます。

試行錯誤の最中

⓷型紙のテスト・試作づくり
大体満足いくパターンができたらそのテストを行います。何度も塗ってみます。縫ってみて修正する、縫ってみて修正するの繰り返しです。

完成まで何度もパターンのテストをします
試行錯誤の段階なので、複数の素材・生地を使うといいです。
一応完成まで作られた試作品

最終的に形が満足するものができます。試作の段階は終了です。

⓸型紙を電子化する・デジタル型紙を作ります。
そのために様々なソフトがありますし、Adobe Illustratorでも工夫すればできます。

イラレですくっていきます。

⓹ 型紙のサイズを増やす
グレーディングはそのプロセスの事です。基本のサイズを小さくしたり、大きくしたりします。そのプロセスも多くの計算を必要とします。計算だけではできない場合があります。それはサイズがごく小さいと逆に大きい場合です。その場合は個別にそのサイズのためにパターンをゼロから引きます。
普段は文化式ORドレメ式の寸法を参考にできます。

気が遠くなる大変な細かい作業です。N十万円のソフトを手に入れれば、そのプロセスは自動的にできます。CAD Pattern Making Softwareでググったらいろいろ出てくると思います。
全てのサイズが出来上がったら、PDFパターンでA4で出力できるようにファイルを編集していきます。

CAD Pattern Makingの一つの例

⓺ ソーイング手順の作成
型紙を作ったら、その型紙で実際の服を作るための手順が必要です。
作った型紙を使い、一着を丁寧に作りながら各プロセスの写真を撮り説明文書を作成していきます。
それも完成したら、PDF型紙は出来上がりです!

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