不比等が生まれる前の話① -倭からヤマト朝廷へ-
ヤマト朝廷が出てきた流れ話は不比等が生まれる遥か昔に遡ります(……)。
日本列島(当時は「倭」と呼ばれていた)に暮らす人々は、旧石器・縄文・弥生時代を経て、農耕の発達などにより定住生活が進み、やがて集落を形成していき、余剰生産などをめぐって戦いが始まり、集落が統合・拡大していくことで、各地に「クニ」とよばれるものができます。
彼らはそれぞれのクニの実力者(豪族)の墓として古墳をつくったり、独自に中国・朝鮮とのネットワークを駆使して金印を授かったりしていましたが、徐々に大和地