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中国人の愛国心はいわゆる洗脳されたものなのか??

HUAWEIの孟晩舟氏が中国政府が手配するチャーター機で、深セン空港に降り立ち、夜中にもかかわらず多くの人民が彼女を迎え入れようと空港に押し掛けたニュースを見た。


これを見て、正直すげーな、と(語彙力)。全然部外者である私ですらその光景を見て中国人の愛国心ってすごいというよく分からない高揚感があり、日本人でこんな愛国心を感じるシーンってどれだけあるだろうかと考えてしまった。

HUAWEI問題の事の真相は私には知る由もないのだが、彼女を英雄と称え、アメリカとカナダ政府の政治的圧迫をはねのけ、中国人のメンツを守った、よくやった!祖国にお帰りなさい!という雰囲気というか熱気がすごかった。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2021/07/ngok_1.php 

*HUAWEI制裁と氏の逮捕については色々な記事を読んでも正直ピンとこない。不透明なことが多過ぎる。要は米中の覇権争いみたいな感じにしか見えないのだが…

中国人を語る際に、切っても切れないのが「愛国心」なのだが、以前の反日デモのイメージを強く持っている我々日本人からすると、この孟晩舟氏の帰還ニュースから受ける彼らの愛国心は全然違うものだというのを感じる。

というか、元々中国4千年だか、5千年の歴史の中で養われた愛国心とでも言うべきだろうか。欧米列強や小日本に国土を踏み荒らされ、やつらを打ち倒せ!と叫んでいる人民のイメージはもうそこにはない。心の底から「中国」という祖国を愛し、悠久の歴史や今の祖国の発展を誇らしく思うその気持ちの表れではないだろうか。

けんいちさんのNOTEにもその点がさらりと書かれていた。

“近代中国だけを見て 愛国心と言ってるのではない事は 理解しないと僕らは偏ったメディアの報道で 間違った理解をしてしまう”

これは本当に勘違いしやすいことなのだが、日本で暮らし日本のメディアの情報しか触れていないと偏向報道に惑わされやすい。まあ、これはこれで仕方ない面もある。ただ、中国と関わる人達はこの点は誤解してはならない。彼らの愛国心は所謂「发自内心」(心から発せられたもの)なものであって、政府メディアに洗脳されたものではないからだ。

私の妻を見ていても思うのだが、ウイグル綿問題であったり、今回のHUAWEI問題にせよ、我が祖国を陥れようとする輩たちは絶対許せないという揺るぎないオーラを感じる。「犯我中华者,虽远必诛!(※)」(Anyone who dares to offend China will be eventually punished, no matter how far they are. )という物騒な言葉も一時期映画のいちシーンで出てきて流行語となった時もあったっけか。

(※)この言葉の由来は元々は漢の時代(日本では後漢、中国では東漢)の「漢書」(班固著)に記載されている、「宜悬头藁街蛮夷邸间,以示万里,明犯强汉者,虽远必诛。」からきているようだ。


今回はここまで。では。

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