Kenny@上海(片山健一)

魔都在住ビジネスマンです。中国と関わるようになって気付けば早24年。 現在コンサルや貿…

Kenny@上海(片山健一)

魔都在住ビジネスマンです。中国と関わるようになって気付けば早24年。 現在コンサルや貿易等やってます。通訳案内士・中日検定等資格所有。 中国の今、過去のネタや写真動画撮影、ガジェット系の話等を気が向くままに書いていきます。 麺が大好き。ムエタイと空手やってます。

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自己紹介

本名 片山健一、78年生まれ、兵庫県人(尼崎生まれ、西宮育ち)。 母語は関西弁(播州弁寄り)、標準語苦手、外国語では中国語が一番得意で、その次に英語・広東語という感じ。大学ではドイツ語2年、韓国語1年勉強。NHKイタリア語会話6年ぐらい見てました。今タイ文字の習得に心が折れそうになっています。基本語学好き。一応「通訳案内士(中国語)」「中日通訳検定」の資格は持ってます。しかし、通訳の仕事は性に合わないので全くやってこなかったです。 妻、息子2人、娘1人の五人家族です。家族

    • 三国志から見る中国語の奥深さと中山靖王から劉備への系譜の繋がり

      久々に陳寿著の「三国志」(原文)を読んでいます。劉備のところ《三國志 蜀書二 先主傳》で彼の人となりを記述する短い文があるのですが、これを改めて読んで中国語の奥深さに驚きました。 たったこれだけの文ですが、劉備の人となりがくっきりと浮かんでくる、改めて中国語ってすごいなと。 日本語訳にすると文章が長くなってしまいますが、これを読んだだけでも劉備がどんな人だったのかが自分の中でイメージできるのではないでしょうか? 私はこれを読んで、漢王朝の高祖劉邦の姿が思い浮かびました。

      • 三国志から学ぶマネジメント(2)

        歴史を見ていると庶民の目から見て高い評価を受ける人が必ずしも本当の意味でのリーダーとは言えないというのが三国志の例から見ても分かります。 私達の世代では三国志演義や横山光輝氏の漫画の影響で劉備が人気でしたが、劉備は国のトップとして見た場合(企業の視点で見るとCEO)明らかに不合格でしたよね。 傭兵部隊の隊長みたいな立場から、最終的には一国の主になりましたが、彼はすでに齢60を超えていました。現代の感覚からするともう80歳ぐらいのお爺さんな感覚です。 関羽が統治していた

        • 尿酸値で悩む人たちの救世主?「安化黒茶」

          これまでX(旧Twitter)にて何度か中国六大茶の一つ「黒茶」のことを紹介していますが、湖南省の有名な安化黒茶(通称:安黒)が最近健康的な観点から非常に注目されています。 ✅理由:安黒を飲むことで尿酸値を下げる作用がある 中国には高尿酸血症患者は1.77億人いると言われています。患者層は主に中高年男性と閉経後の女性ですが、近年若年化の傾向にあります。 お茶の発酵の過程で生まれる麹カビが作り出す胞子「金花」(中国語:冠突散囊菌、英語:Eurotium cristatum

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          逆海外旅行保険をうまく活用する(日本一時帰国中の医療保険)

          Xで下記のようなツイートしました。 意外と知らない方が多かったみたいです。 駐在員さんやその帯同家族の方には無縁かもしれませんが、現地採用で海外で働いている方、外国籍の配偶者として海外在住の方、私のような自営の方などは基本日本の保険証がない方が多いと思います。 CtripやTrip.comなどで航空券を購入すると、海外旅行保険も購入可能ですが、価格が微妙に高く補償額もイマイチです。 そこでおすすめなのがセブン銀行グループのVIVA VIDAさんが提供されている、逆海外旅

          逆海外旅行保険をうまく活用する(日本一時帰国中の医療保険)

          電話に誰もでんわ(電話恐怖症を克服した話)

          小島さんさんのメルマガを拝読していて私が日本の会社で働き始めた時のことを思い出しました。 新卒の年齢ではなかったのですが、「中国にいただけのなんもわからん奴」という扱いで、1番最初に任された仕事は部署にかかってきた電話を全て取る、でした。 今でも思い出すと冷や汗かくような体験をたくさんしました。部署柄、国内だと福井や広島から至る所から、海外だと韓国、アメリカ、パキスタン、インド、中国からとにかくガンガンかかってきます。特に電話で苦労したのは、福井とパキスタンからの電話です

          電話に誰もでんわ(電話恐怖症を克服した話)

          私が会社員を辞めて上海で独立した理由

          2022年1月上旬。 私は17年勤めた会社と訣別するべく、当時の上司であった上海支店の総経理に辞表を提出し、受理された。 その後、3月上旬まで40日残っていた有給を全て使い果たし、晴れて正式退社となった。 そもそも、私自身は特に独立願望が強かったわけではない。どちらかというと諸葛孔明的なNO.2的な位置が心地よいと感じるタイプで、そもそも自分が社長になって人を雇って会社を切り盛りしていくというタイプではないと、自分でもある程度理解していた。 それでも、私が家族がいる中

          私が会社員を辞めて上海で独立した理由

          闇の帷が降り、結界が崩壊する時

          不正シリーズ第一弾ケーススタディ、このお話は実話を元に改良したフィクションです。その点ご了承ください。とはいえ、かなりリアルな場面も多々あるので、中国駐在中の方々には色々ためになる話が満載です。故にこれより下記有料とさせていただきます。 ================================================== 夜も11時を過ぎた頃だろうか、急に眠気を催し、さて寝床に入ろうかと思っていたところ、iPhoneの画面に会社のメール通知が表示されている

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          闇の帷が降り、結界が崩壊する時

          中国茶大全集(中国茶の全てを置いてきた)

          お茶の起源 日本でも私たちは何も考えずにお茶を飲みますよね。 我々が飲むのって大抵コンビニで売ってる、ペットボトルに入った烏龍茶だったり、緑茶だったり、夏はスーパーで買ってきた麦茶をやかんで沸かして冷やして飲んだりします。 少し考えていただきたいのですが、 そもそもお茶の起源ってどこだと思いますか? 意外と知らない方が多いのですが、中国ですね。 中国の四川だと言われています。 考古学的考証はされていないのですが、伝承では「神農」が茶道の始祖とされています。 その神農

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          中国茶大全集(中国茶の全てを置いてきた)

          「三国志」はマネジメントを学ぶ素材の宝庫

          異文化研修で参加者に聞くことの一つに、「三国志」を読んだことがあるかどうかがあります。 吉川英治氏の小説でも、羅漢中の三国演義でも、それを漫画にした横山光輝の三国志でもいいのですが、これを聞くと手を挙げる人が非常に少ないんですね。 代わりにキングダム読んだことある人は?と聞くと結構上がるのですが、非常にもったいないなと思います。(別にキングダム読む価値ないということではありません。ちなみに私は読んだことありませんので評価できません。) というのも、小説であろうと正史の三

          「三国志」はマネジメントを学ぶ素材の宝庫

          論語と日本人と現代中国人

          論語が好きで中国人とビジネスをされている日本の方から「こんな本が書かれた国で育った人達がなぜあんなことやこんな(えげつない)ことをするんですか?」という質問を受けました。 はっきり言うと、日本人が好きな論語や史記、三国志時代の中国人と現代中国人は全く違います。 三国志時代以降、中国は異民族と漢族(この概念は好きじゃないんですが)が入り乱れる激動の時代に入ります。その歴史の中で歴史書に記録されている事柄を読んでいくとめまいしかしなくなるほど凄惨です。 私は初めて北宋

          論語と日本人と現代中国人

          水に流す日本人と未来永劫忘れない中国人

          *今回大っぴらには言えないことも多く含むので、有料公開とさせていただきました。 ども、KENNYです。 さて、私の妻は中国人です。 ちなみに、二人目です。 え? もうその話はいいって? まあまあそう言わずに、 初めての方は、 私がどんな人間なのか下記からサクッと読んでみてください。 (下記記事は無料) 私の妻は日本語喋れますし、日本には何度も来ていて、ある程度の日本に対する表面的な理解はそこそこある方です。 とはいえ、そこは中国人と日本人の国際結婚なので、毎日が

          有料
          100〜
          割引あり

          水に流す日本人と未来永劫忘れない中国人

          企業変革にもう待ったなしの時が来た?

          とある中国国有系HRが実施した、数十社の日系企業に対するアンケートを拝見させて頂いているのですが、人事制度改革を考えているという企業さんがちらほらいらっしゃいます。 具体的に言うと、社員の給料を上げたくないという意思表示に他ならないんですね。管理職までの道のりを更にハードルを上げることで、給料が中々上がらないようにする意図でしょう。 正直な感想としては、とうとうその段階にまで来たのかという衝撃と、もっとスマートな経営をすれば固定費いくらでも減らせるだろうとは思います。仕事

          企業変革にもう待ったなしの時が来た?

          国際結婚は毎日が異文化の衝突

          私の妻は日本語ができるのですが、 結婚前になんで日本語勉強してたの?と聞くと 「为了挣钱啊,还有什么?」 と即答され驚いたものです。 たまたま入った会社が日系で中国語できない日本人が多く 仕方なく勉強したと言うのが背景ですが、 他の日中夫婦の方と違って、 私の妻は日本に特段理解がある人ではありません。 (悪意もありませんが) 日本食が好きだとか、J-POP、アニメとかから 日本の世界に入ってないので、 妻を見ていると彼女の普段の日本に対する感覚って 割と一般の日本を知らな

          国際結婚は毎日が異文化の衝突

          中国のハイコンテクスト文化の元をなす「諷諫」とは?

          日中の人間を見てて常に思うのは、我々の間には埋められそうで中々埋められない溝が存在することです。 例えば、日本は失言や過ちを犯した人でもほとぼりが冷めると舞台に戻ってきますが(水に流す)、これは中国人の感覚からするとあり得ないことで、中国の場合歴史的に見ても過ちを犯す=「死」に直結する為、自己の感情と舌を律することが重要になります。 これが、中国人におけるハイコンテクスト文化の形成に影響を与えているんですよね。文化大革命で何かとケチをつけられ「揭发」(告発)され命を失った

          中国のハイコンテクスト文化の元をなす「諷諫」とは?

          もっと視野を広げて外の世界見ようやというお話

          会社を辞めて独立してから、 日本人の方々と会ったり(クライアント除く) 食事したりすることが極端になくなりました。 理由はシンプルです。 独立したわけですから、 自分が動いて仕事取ってこないと お金が入ってこないんです。 家族を養うことが出来ないんです。 なので、去年から今年7月に至るまで 本当に必死に駆け抜けてきました。 自分の為に使える時間がほんとないんです。 買って読んでない本だって それこそ30冊ぐらいあります(笑) 本を読む時間もかなり削らないといけな

          もっと視野を広げて外の世界見ようやというお話