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北区議会議員選挙に当選しました。

※本記事は別のブログに2023年4月23日に投稿していた内容を転記しています。

2023年4月23日に行われた東京都北区議会選挙にて、3604票を賜り、9位にて当選いたしました。
応援、ご支援、投票いただいた皆様に感謝申し上げます。

事前に「おめでとう」のプレートつきでケーキを発注していたほど、自分では当選する気でいましたが、午前2時に当確の数字が出たときはあまりの得票数の高さに「えーー!?!?!」と大声が出てしまい、子ども達からは「嬉しいのになんで泣いてんねん(笑)」とツッコまれました。


選挙活動についての振り返り

私は今回の政治活動・選挙活動では従来想像されるような活動とは異なる方針をとっていました。
例えば、街頭演説はしない、ビラの手渡しは行わない、選挙カーは使わない、ボランティアは最低限、などです。

この方針を選んだ大きな理由は3つです
・従来の選挙活動では私は不利/できないため
・従来の選挙活動が効果的と思えなかったため
・今後の選挙活動の在り方を変えて優秀な人が出馬する理由を作るため

1.従来の選挙活動は私は不利/できない

私は現在、ひとり親をしています。
従来の選挙活動で必要な「お金」「時間」「人手」は普段から足りていません。
そんな環境で、他の50人の候補と張り合って勝てる要素が1個もないので、そこで努力すrことは辞めよう、と早々に決意しました。

また、私が朝から晩まで駅に立つような戦い方は自分のプロフィールと一貫性がないと思いました。
よくワーママの愚痴として「育児も家事も仕事も全部やってるのに時短というだけで評価されない!」というのがありますが、選挙に対しても同じ。
量や時間ではなく質で評価されたいという気持ちがありました。

ただ「やる気がない」というリプライが来ると困るので、ネット上でこの方針を出したのは選挙戦最終日だけです。

このツイートを見て「こんなにキャパシティのない人間が政治家になるもんじゃない」と思われるか「こんな人にこそ政治家になってほしい」と思われるか迷いましたが、私は後者に賭けました。

またポスターや選挙公報には拡散性がないので「選挙カーや街頭演説しません」と明記していました。

2.従来の選挙活動が効果的と思えない

選挙活動では「有権者と3回接触することで票が入る」みたいな格言があります。
駅で見て、ポスター見て、選挙カーで見ることで「知ってる人だ」とか「頑張ってる」と思うそうです。
でも本当にそうでしょうか?
私も私の周りの人も「選挙公報を見て数人めぼしい人を見つけて、軽く検索して誰にいれるか決める」という人がほとんどでした。

また元から応援している候補者がいれば、どれだけ精力的に活動している候補者がいても鞍替えすることはないでしょう。

そして、従来型の政治活動・選挙活動と議員の職業適性が一致していないと考えています。
ボランティアを従える組織力(カリスマ性)、選挙戦を戦う体力、演説をする度胸など関係ある部分もあると思いますが、正比例しているとは言えません。

ただ自分でも意外だったのは、区内の候補者をウォッチしていると従来型の活動の候補者を応援したくなってしまいました。

https://twitter.com/kato_miki_net/status/1649770185803579394?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1649770185803579394%7Ctwgr%5E64677c2d6d27a603773920bc8c465f7a36956c9f%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fkato-miki.studio.site%2Fposts%2FixeKOQOu

安達さんは北区中を歩き回り朝も夜もどこかの駅に立って報告。始発から終電まで赤羽駅で挨拶するという挑戦もされていました。
私との出会いも、安達さんが私の家にパンフを持ってインターホンを鳴らしに来た時でした。
「誰よりも活動していたのだから当選して欲しい」と思ってしまいましたし、そう思った方々の票を集めたのではないかと思います。まさに「顔を知ってもらう」を体現した選挙活動でした。
(あと安達さんは選挙公報とポスターのデザイナーさんのレベルも高いです。)

3.選挙活動の在り方を変えて優秀な人が出馬する理由を作る

私はこまざき美紀のボランティアスタッフを3年半務めていますが、本当に「普通のママ」です。
学歴は日本大学、職歴は従業員20人程度を3社。英語はTOEIC450点。特に威張れるような経歴や特技はありません。
でも区民ながら政策実現している行動力は即戦力であると自負しています。

私の新しい選挙のやり方は、つくば市議の川久保みなみさん、そしてその勉強会での仲間たちのノウハウを多数流用しています。

しかしそのことを人に話すと
「川久保さんは東大出身の女性弁護士、経歴だけで受かる」
「あれはつくば市だから、東京じゃ無理」
「街頭にいないだけで広告費に相当使ってる」
など、選挙に詳しい人ほど、アンタじゃ無謀だ、という話をされました。

それじゃあ「女性の活躍」「若者にチャンスを」なんて言っても、地位とお金と時間がある人しか政治家に挑戦できない、偏った議会はなくなりません!

だから、普通の会社員で、公務員みたいに仕事を辞めなくても良くて、落ちたとしても元から貯金がなくて、そもそも活動できない私みたいな人間が、東京23区で当選する。

そうすれば「シングルマザーだから」「経歴が立派じゃないから」「お金がないから」「時間がないから」「東京では無理だから」という偏見を潰して、私よりもっと優秀な人が政治家に挑戦する理由が出来たと思います。


結局、何をやっていたのか

選挙選最終日(4/22)の夜に赤羽駅で、相互フォローの立候補者の方にいたのでご挨拶をしたところ「加藤さん!やっと出てきた!」と言われました(笑)
それくらい


選挙で自分がどれくらいの票を得るか予想することを「票読み」というそうです。
例えばビラ100枚で1票だから100票獲得するのために1万枚配るとか、駅で5人と話したから5票とか、このグループはみんな支持者だから〇票ある。なんて作戦を立てるそうです。

私はそういうノウハウが全くないため、票読みは出来ませんでした。
強いて言えば、1年前に行った署名活動に区内から600人近い賛同があったため、その人達は入れてくれるかも。子どもと同じ小学校の人たちは入れてくれるかも。障害児やアレルギー児の親は入れてくれるかも。ポスターは20~40代にはウケると思うけど投票率悪いしな…くらいの読みしかありませんでした。

1,000回以上検索された加藤みき

こちらは「サーチコンソール」というgoogleで検索された単語を調べるツールです。選挙期間の1週間で「加藤みき」は1000回以上の検索がありました。

特に4月22日、23日の伸びがよく、選挙公報を見て検索した人が増えているのが分かります。

私の選挙公報とポスターは「読む内容であること」「読み切れる内容であること」を重視していたので、無事に読んでくれた人のアクセスが増えたんだと思います。このことは嬉しかったです。


1,600人以上が1分以上ページを読んでくれた

こちらは「グーグルアナリティクス」と言って、サイトにアクセスした後にユーザーがとった行動が分かるサービスです。
検索だけではなく、TwitterからのリンクやQRコードから私のサイトにたどり着いた人がいることも分かります。

また公示日前は30秒程度だったセッション継続時間が1分10秒に伸びていてまた「読んでいる」人が多いことが分かりました。

しかも5人に1人は応援メッセージやブログなど、サイト内遷移もしています。
これは政治家のサイトとしては結果が出ている方だと思います。

みっきー砲の威力

ここまで書くと、私の実力や戦略をひけらかすだけになってしまうので事実も書きます。
私が今回9位という上位当選できたのは、こまざき美紀さんの威光です。

こちらは開票翌日にTwitterでとったアンケートです。


私に投票してない人も混じってるでしょうし、回答数155件のアンケートですから参考程度ですが、「こまざき」とセットで投票して下さった方が半数います。
これはwebで取っているアンケートなので偏りもありますが、やはり駒崎×加藤を期待した人がとても多かったのだと思います(私もそうです)

そして選挙最終日、マイク納め後のみっきーさんのツイート。

みっきーさんが私のことを「立候補者」として紹介したのはこの1回だけだと思います。このツイートを見たときに「積み上がった」と思いました。
たられば はないので、実際のところは分かりませんが、この1ツイートは本当に重いです。

以上。加藤みきの選挙の振り返りでした。

今回の選挙では1位当選した 佐藤ことさん、4位当選した うすい愛子さん 、9位当選した加藤みき、と30人の子育てママが3人も当選しました。

区長に当選された山田かなこさんも育児真っ最中ですし、今後「子育てするなら北区が一番」は益々推進される北区を目指します。

ご支援いただいたみなさま。誠にありがとうございました。

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