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白から蒼へ

あっという間に春が来て、今年もスノボのシーズンが終わろうとしている。
普段は4月の第2週くらいまではゲレンデへ行っていたけれど、今年は少し厳しそうだ。
あんまり水気の多い雪の上を滑っていても、体力が奪われてしまうばかりになるから。

今年はよく気力が持った方だと思う。
昨年は2週連続で泊まりがけでスノボ、なんてことをやっていたせいか、ちょっとした燃え尽き症候群のような精神状態になり、抜け出すまでに時間がかかってしまっていたから余計にそう感じる。
春先のスノボはなかなかしんどかった。ずっと同じこと繰り返して何やってるんだろ、と思っている日も正直あった。
今年は比較的気持ちが安定していたからか、しんどいと思うことがほとんどなかった。それどころか、あれ?もう終わり?という気さえある。初めてかもしれない。

毎年この時期は暖かい都会と寒いゲレンデを行き来しているせいか、体も心も少し混乱する。景色のギャップも一番大きく感じる時期だ。
花咲く景色と白銀の世界。冬と春との境目があいまいで、頭の中で雑に絵の具が混ざってしまっているような気分になる。そのギャップが自分の中でいい塩梅で混ざってきたころには、街の桜はもう葉桜になっている。

この恒例行事を今後も続けるならば、年をとり、時間の移り変わりがどんどん早く感じるようになると、さらに冬と春のコントラストがなくなっていくかもしれない。
本当はもう少し穏やかに味わいたい。冬から春へ。白から蒼へのグラデーションを。

そうだ、季節の変わり目。体調にもご注意を。
私はがっつり風邪をひきました。なかなか治らないもんですな。あーあ。

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