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桜舞う風に誘われて、思わぬパワーが私を動かす

あっという間にもう桜の季節。
花見に行きたいと思いつつ、なんだかんだ言い訳をして期を逃してきていたが、今年は満開が報じられた日と私の都合と、お天道様との相性がこれ以上ないくらいよかったので、電車に乗って出かけてみることにした。

とはいえ、思い立ったのが正午すぎ。そこから「せっかくならば少し遠くで、ちゃんと見られるところがいいな」と思って検索をし始め、目星をつけたのが1時すぎ。
さらに「お昼ごはんどうしようかなー」と悩みだしてみるみる時間が過ぎ、「こんなことをしていては出かけられなくなる。せっかく調べて場所を決めたのに」と昼食をスルーしてやっとこさ準備を始め、結局電車に乗ったのが午後2時過ぎ。
とても花見に行くような時間とは思えないけれど、行かないとまた後悔し出すことになるので、これでいいんだと自分を慰めて乗車した。
毎度こんなことをやっているように思うが、気のせいだということにする。後から言ってもしょうがないし。

普段あまり使わない路線で、久しぶりに来た横浜の中心地。
降りた駅から少し歩いて、桜が綺麗だといわれる神社へ。

横浜ならではの坂を上って、境内に入ると見事な桜、桜、桜。
とても広い神社、というわけではなかったけれど、あたたかな春風に揺れる万朶の花たちが迎え入れてくれているような気分になり、お参りを済ませたのちに、あちこちで写真を撮って回る私。

神社でさすがに腰を落ち着けるということもできず、改めてスマホで調べてみると、近くの公園でも見事な花が見られるということで、坂を少し降りて移動。
地元の人たちが行く公園、という感じで、大人たちはシートを広げてお酒や料理を楽しみ、子供たちはめいめいに駆け回って遊んでいた。
うーん、いい光景。
ものすごい都会の高いビルたちが臨める中で、そこだけぽかんと穴があいたような、あまりにも日常の光景。
だいぶ葉が出ていたけれど、桜色と賑わいとを楽しみながら食べる昼食も乙なものだった。

そこからさらに少し歩き、みなとみらいの「さくら通り」へ。
さっきの公園では葉桜だったのに、ここはまだつぼみを付けているものがちらほらある。
徒歩10分も違わない距離だったと思うが、場所によってここまで違ってくるのか。
本当は腰を据えてしっかり見てみたかったけれど、道路脇だったし、近くの公園も人がいてベンチに座るなんてもってのほかだったので、さっと写真だけ撮って歩いた。めちゃくちゃイチャイチャしてるカップルも目に入った。ケッ。

美しい桜が見られたからか、パワースポットでエネルギーをいただけたのか、からあげクンのおかげか、あるいは日頃蓄えていた脂肪が珍しく溶け出したからか、思ったよりも疲れが出なかった。
そこで調子に乗った私はさらに1駅分歩いてみることに。
横浜駅まで約1.6kmほどの道のり。のろのろした私の歩みだと30分近くかかる。

懐かしい建物も、新しくできてたのは知っていたけれど実際に行ったのは初めての場所も。
自分の足でしっかりと歩き、自分の目で確かめる。
ひたすらまっすぐ歩けばよかったので、道に迷う心配もなし。
さすがに途中にあるビルや施設に寄り道している余裕はなかったけれど、都会の浜風もしっかりと浴びてお散歩終了!

さすがに疲れたのでカフェで休んで、少しウインドウショッピングをして帰宅。
家に着いたとたんに足の疲れがどっと来て、動くのが大変億劫になってしまったんだけど、あのエネルギーはいったいなんだったんだろうね。

久しぶりにいい時期の桜を、最高の天気の休日に拝むことができて大変満足。
人と行くとまた違った楽しみができて、そっちもやりたいなと思うけれど、ひとりできちんと楽しみを作れるのが、おとなになってよかったなと思う瞬間だ。
来年もまた拝めるといいな。今度はもっと、ちゃんと計画したほうがいいとは思うけど。テイクアウトのお弁当とかパンとか、持ち込んでみたいし。

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