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お金で縮こまっちゃってもしょうがない

 明日は休み、ってことで。だいぶ夜遅くで美容に悪いけど夜ふかしは楽しい。左頬のど真ん中にでかい吹き出物ができかけててこんなことしてる場合じゃないのに。

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 昨日(私の日付変更時刻は朝5時なので、正確にはおととい)久しぶりに副業の「流しの事務員」としての仕事をしてきた。個人で開業している女性で、数ヶ月も間があくときもあるが、数年のお付き合いがある。副業とは言っても給料は更新することなく今となっては最低賃金を下回っていて、ほぼボランティアみたいなもの。事務だけではなく、買い物や用事などのお手伝いをすることもある。
 とはいえ気楽に仕事ができるし、私のようなごくごく普通の仕事の速度でもものすごいお褒めいただけるし、買い物についていったときは飲み物食べ物をごちそうになるしで、仕事とおでかけとの間のような気分で毎回過ごしている。

 昨日もスタバで待ち合わせたあとにお昼ごはんを食べようということになった。周りはオフィスビルだったり新しいホテルだったりが立ち並ぶ場所。あっついほうじ茶ラテをふぅふぅしながら飲んでいたら全然消費できなかったので、そのまま持っていくことに。どこへ行くのかも聞かされないまま「子供がいてもここなら大丈夫かな」ということでとりあえずついて行くと、

 まさかのホテル。
 しかもはちゃめちゃにきれいな。

 え?ホテルランチ?なんて動揺してる私。「最近ここのホテルで泊まり込んでるの」と話をしてくれる相手を話半分にしか受け止めきれない。フロントの方にもにこやかに挨拶。え、ほとんど顔パス?レストランに着くとすぐに席まで案内してもらった。ほうじ茶ラテを片手にしたまま。

 比較的カジュアルとはいえ、ランチも簡単なコースが基本らしくてお値段約4000円。ひえー!ただの事務員がひょっこり行けるようなところじゃあないよ!コースと思えば安いけどね。いやそれでもファミレスみたいなノリでは選択肢に上がっては来ない。聞いてたら他店の飲み物を持ち込むような失礼な真似なんてしないよ!私の手元で同じように丁寧なサービスを受けるほうじ茶ラテ。あぁ。

 ステイしてるだけあって、女性と子供の事情が店員さんもよくわかっているようで。時には店員さんが子供と遊んでくれているようだったし、私の事務作業スペースも貸してくださった。料理は言わずもがなとてもおいしい。海老のビスクのタリアテッレとか最高だった。もともとどのくらいするんだろうな。カツサンド5000円の世界みたいだったけれど。

 サービスを受けている間も正直「私なんかが」という気持ちがちらほらしていた。こんなによくしてもらって。こんなにお金がかかっちゃって。そしてはたと気づく。いや、これでいいって言われてるんだからいいんじゃん。私以外誰も責めている人なんていない。あえて大げさな言い方をするけれど、いわば私自身の存在にこれくらいの価値をかけてもいいって思ってもらっているのだから、存分に楽しく味わわないとむしろ提供してくれているいろんな人の意向を無視することになるんじゃないか、と。
 自己否定がなかなかに根強いと、嬉しいことやいいことを素直に受け取れない。特に顕著なのは金銭面と優しさ。「私なんかが」が染み付いて染み付いてどうしようもなくなると、相手からのギフトをどんどん拒否してしまう。ひどいときには「なにか裏があるんじゃないか」と疑う。そりゃ今の自分が、短絡的な見返りがないと他人に使えない金額を使ってもらってることになるから。あくまでそれは自分の基準で、相手にとっては取るに足らない金額や手間かもしれないのにね。

 今回はすぐにそれに気づき、「私はこれを受け取る価値があるんだ」と半ば念仏のように唱える瞬間がありながらも、気持ちを切り替えて存分に楽しんだ。もちろん仕事もちゃんと集中してこなした。かなり気分がいい!そしていつか私自身でこういうラグジュアリーな空間で料理と時間を楽しめるのを、当たり前に思えるといいな。

 まずは気持ちの上でももっと受けとり上手になる練習を、だね。2時間ランチを楽しんで、1時間半仕事。そしてその後30分ほどカフェでお茶して終わり。お給料も受け取って。うん、ビビってる割には、我ながらいい根性してる(笑)

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