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雨の中でいつも通り散歩する秘訣

最近、降ったり止んだりの不安定なお天気が続いています。

ドラクエウォークのおかげで、毎日小一時間くらい歩くことが習慣化してきたのは良いのですが、家を出ようと思ったときに空が暗いと、ちょっとゲンナリした気分になります。


そんなときは、どうするか?


天気構わず家を出ます。


もちろん、明らかに土砂降りとかだったら 多少おさまるまで待ちますけど、パラパラくらいの雨であれば、お構いなし。


そんな風にパラつく雨の中を散歩していると、ワーキングホリデーでバンクーバーにいた頃を思い出します。

ちなみに、バンクーバーはカナダの西南の端っこにある都市で、漠然と「寒そう」というイメージを持たれている方も多いのですが、大して積もるほども雪は降らず、冬の気温は東京とそんなに変わりません

(バンクーバーはこの辺り↓↓)

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しかし、10月の下旬ごろから5月上旬頃までは、Raincouverと呼ばれるほど、とにかく雨の日が続きます。

どれくらい続くかというと、私が滞在していた2009年では、11月は3週間連続で太陽が全く顔を出さないくらい、毎日ずっと雨。
曇りだと「今日は天気がいいね」なんて感じてしまうくらいずっと雨。

しかも、
亜熱帯のスコールのように、ザーーーーっと降るのではなく、霧雨のような弱い雨がシトシトシトシトシトシト・・・と降り続けているのです。


そんな環境の中で生活していると、どうなるか。


こうなります↓↓

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1st ステップ:普通に傘をさす

2nd ステップ:ゴアテックスとか撥水系の服を着る

3rd ステップ:気にしない


もちろん、雨が強ければ傘をさす人も増えるのですが、少々の雨は気にならなくなります。
雨の日が多すぎるので「晴れたら○○しよう」なんて言っていると、そんな日がいつになるのか分からないので、
「雨だけど○○しよう」
→「天気はさておき○○しよう」
 →「(何も気にせず)○○しよう」という風に発想しないと、ずっと家にいることになってしまうのです。


長くなりましたが、こんな経験が過去にあったので、
雨の日に傘もささずに散歩をしていると、当時のことを思い出すのです。

※現在では、普通に傘をさすのですが、傘を持たずに歩いている時に雨が降ってきたら、カナダ時代の感覚に戻すという感じです。


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余談ですが(このnoteには余談しかないという噂ですが)、
私は新卒で入った会社を4年目の春に辞めて、ワーキングホリデーでカナダに行きました。

当時、会社を辞めることや、ワーキングホリデーに行くことについては、決定事項として親に伝えていたので、特に反対はされなかったというか「まぁ、好き勝手にしなはれや」という感じでした。(もともと放任系の親ということもありますが)

しかし、一部の親戚の方かからは、こんな声もありました。
「海外に行って帰ってきたところで仕事なんて無いよ」
「英語だけ出来てもしょうがないよ」
「日本で働いていた方がいいよ」


今になって思えば、確かにと思う部分もあります。
特に「英語だけ出来ても・・・」というのは、正にという感じ。今の世の中で英語が出来る人なんて珍しくもないというか、程度の差こそあれ 驚くくらい当たり前に英語が出来るひとが溢れている気がする。


そんな"アドバイス"を耳にしながらも、私を突き動かしていたのは、
海外生活への憧れもあたったけれど、一番大きかったのは、恐怖心と焦りだったと思う。

当時(2009年頃)の私は、心の中で
「そう遠くない将来、英語が出来ることが当たり前の世の中になって、英語が出来ないことが強烈なDisadvantageになってしまう」と考えていました。

特に根拠はないけれど、身の回りに英語が出来る人が増えていたことや、当時の国際化の動きなどから、感じていたのかもしれません。


現在、改めて考えてみると、
英語が出来ることが当たり前の世の中になりつつあるとは思いつつ、一方でAI(自動翻訳)技術の発達に伴い、メジャー言語の壁というのは、どんどん無くなってきているので、英語が出来る出来ないというのは、あまり大きな問題ではなくなってきているように感じる。(少なくともビジネスの場において)


そういう意味では、私のワーキングホリデーについて、どれだけの意味があったのかと問われると、けっこう微妙なことは多々ある。

もっとはっきり言ってしまうと、ワーキングホリデーという名のものとに、さんざん遊び倒して帰ってきたので、ろくに英語力は伸びなかった。

けれど、帰国後にひょんなきっかけでアメリカ系の会社に入ってしまい、気が付けば上司が海外の方になり、なんとなく英語力はビジネスレベルにはなった。

さらに、そのアメリカ系の会社での10年近い経験があるから、今フリーとしての活動につながっている。


そう考えると、
ワーキングホリデーに行ったことの意味というのは、私のキャリアにおいてはとても大きな変化点(ターニングポイント)だったことになる。



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人生の先輩方とお話すると、
「どんな経験でもマイナスになることはない」というような話を聞くことがある。

彼女にフラれた経験も、受験に失敗したことも、会社で大失敗した経験も、大けがした経験も、その瞬間を切り取ってスナップショットでとらえてしまうと、「失敗」という苦い記憶以外の何物でもないのだけれど、長期的にみると色々な糧になっているというパターン。


塞翁が馬とか、災い転じて福となすとか、風が吹いたら桶屋がなんとかとか。

言い方は色々あるのだけれど、きっとそういうことなんだろうな。



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雨の日に散歩しながら、ミスチルなんて聞いてみると、
私は12年前のバンクーバーにトリップして、ある種の原点回帰をする。

当時の自分と現在の自分のギャップを認識しながら、変化と成長を感じる。

いつも過去の思い出に浸って過ごすのは好きではないけれど、たまにそんな瞬間があるのも悪くない。



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