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学級開きと、初めましての1週間で考えたこと


2年副担任、3年担任を経て、教員生活3年目は1年生の担任に。

楽しいことと、しんどいことの両方がぎゅうぎゅうに詰め込まれた(しんどいのほうが少し大きいかも)密度の濃い1週間だった。


楽しかったこと


生徒の反応がとっても良い。

新しい学校で新しい人間関係が始まり、目に映るもの全てが新鮮なのだろう。
出てくる言葉も非常にポジティブ。

これを続けさせたいなぁと思いながら1週間過ごした。

「良い行動の価値づけ」と「行動の理由までとことん明確にする」ことを、今年度は特に取り組んでいきたい。

昨年までの日常を振り返ると、「よくない行動は指摘(指導)するが、「当たり前なこと」は特に触れないことが多かった気がする。


例えば制服の着こなしについても、ネクタイが緩い、スカートがめっちゃ短い、上履きを踏んでいたりする生徒と、全てきちんと着られている生徒。

前者には注意(指導)こそすれど、後者は特にノータッチであることが多かった。

こちらの感覚からすればルールを守るのは「当たり前」のことではあるけれど、当の本人からすれば、「周りみたいに変にカッコつけたいけれど、一生懸命我慢して、きっちりちゃんと着ている」のかもしれない。

"そちら側の人間"がもっと際立つように。
もっと極端に言えば「ヒーローとして扱って」良い行動を価値づけていきたい。

また、行動の理由を説明することについて。

「なぜやるか」わかった上でやるのとそうでないのでは天と地ほどの違いがある。

当たり前だ。


「とにかくやれ」と言うのと「こうしよう、なぜならば…」と続けるのでは、受け取り手の反応も視線も全然違うことを感じる。

当たり前なのに、当たり前になかなかできていないこと。


初めましての今週は「あいさつ」についてみんなの前でかなりしっかりめに(しつこく?)伝えた。

挨拶には2種類の意味があること。

①「あなたの敵ではない」「仲間だよ」ということを伝えられること
②あなたを認めていますよ、という「承認・安心感」を与えることができること。そしてそれは、自己実現に向けて大きなエネルギーになる、ということ。

Lだから「おはようございます」という言葉よりも、「あいさつをする」という行為そのものが大切だから、やっていこうね。

あとはみんな、あまり話したことのない人に対して、ある言葉を絶対に言うよね。

「気まずっ」

ケンカしたわけでもなけりゃ、話したこともないのに「気まずっ」はないやろ(笑)


と言ったらみんな笑ってくれた。
それを笑える感覚を大事にしてほしい。


しんどいこと


とにかく忙しい。

文字通り ”こころをなくしていた” 1週間でもあった。

提出物の管理、チェック、場合によっては再提出させる(これがなかなか持ってこない)、再チェック…

部活系では選手・チーム登録、大会エントリー、大会。
それを複数。

また、1年生は全てが初めての環境なので、ほぼまる1日つきっきりでいないといけない。

「身体が1個じゃ足りない」とはまさにこのこと。

大会前日(当日)に1時近くまで職員室で提出書類のチェックしていたときはさすがにやばかった(こころが)。

ちなみにその大会も敗戦。ダブルパンチ。
最後まで戦う姿勢を見せた、成長感の見られた好ゲームであったことは救い。

また、ある場所・ある分野で頑張って時間をかけるほど一方では必要とされて、一方ではヘイトがたまるんだな、というのも感じる。

あいつは、学校ほっぽって、部活ばっかりじゃん。(逆もしかり)みたいな。

まったくそんなつもりはないのだけれど、そう感じさせていたのであれば、その人にとってはそれが事実。だから申し訳ないのだけれど、、、。

色々なものに追われて余裕がないときは、本当に難しい。
本当に全く余裕がないときは「もーいいよ!!💢」と全てをぶん投げたくなる気持ちになる。(そんな勇気はないくせに)

まー心のコップの容量も、仕事の処理能力ももっと高めないといけません。。


それでも



間違いなく忙しさによるしんどさがまさった1週間だった。

それでも、どんなときも救ってくれるのは「ことば」であり「ひと」だった。


「いま、なにを感じている?」
「それは、今考えないといけないこと?」
「いま起きたことに対して、どういう意味づけをして、次どんな行動をする?」

……

しんどいとき、カウンセラーとしての自分は意外とやさしい言葉を投げかけてくれた。

自分を救ってくれる言葉をたくさん頭の中に入れておいて、本当に良かった。

夜、遅くまで残業してから一緒にご飯に行ってくれる人がいて、本当によかった。

まじでありがたい。

最高にブラックで最高にやりがいのある教員という仕事で、クラス、分掌、部活、サッカー関連のお仕事、、すべてに全力投球する今のペースの働き方は絶対に続けられないことは薄々感じている。

いや、、たとえば家族や自分との時間を犠牲にすれば続けられるのかもしれないけれど、、、。

いまは、とにかく全てにおいてまだまだな自分が実力をつけるために時間に糸目をつけずにやらねば、と思っているだけで、自分の価値観として未来永劫この働きかたをずっとやるのはな、、と思う。

たとえば義務として課せられた内容のみを「仕事」として取り組んで、ほぼボランティアのサッカー関係をスパッと切れば絶対に定時に帰れる自信はあるけれど、サッカーから得られるものが今のところ大きすぎるから、それもちょっと違う。

「教員」という職業であり続けること自体が生きる目的なわけではない。

自分が学ぶことでできることを増やし、関わる人の成長・変化をつくり、一緒に喜び、その輪が広がっていく

そんな時間を作っていくことが今の自分にとって本当にやりたいこと。


明日からの2週間目も目的を見失わずに、まずは起こることを楽しむことと決めてから、色々な出来事や人と向き合っていきたい。



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