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【読書録】20代で得た知見

1年前にもこの本を読んだ。

おそらくこれからも何度も読んでいくであろう本。

「なんでここに?」という箇所に線を引いているものもあれば、「あぁ自分の価値観やものの見方はこの本のこの箇所によって作られたんだな」と感じる部分も多い。

実際に、「この言葉に出会っていなかったらもっとストレスを感じていたり、自分自身の行動が変わっていたな」と感じる瞬間も多い。

言葉の力は凄まじい。

日常においても、自分が言った言葉を子どもたちがリピートしていることがよくある。声色を変えて言った言葉とか、初めて聞くような横文字とか。

そんなことがだんだんわかってきたから、なるべく前向きな言葉を、わざとらしくならないように、でも頭の中には残るように、テンションや視線、シンプルさなどを意識して並べるようにしている。

マンガやドラマの名ゼリフが何年たっても頭の中にずっとあるように、時には立ち止まりながらそれでも前を向くための言葉を「頭の中のひとりごと」として反芻してもらえていたなら嬉しい。


オリジナルだとか、唯一無二のなにか、なんて崇高なものは、この世に存在しない。誰もが誰かの複製。一切は借り物。そしてこの世は借り物競争。人は、出会った人によってしか自己を形成できない。でもそれだけではあまりにも窮屈でしょう。
この世界の限界を突破する方法が一つだけ存在します。
人は、見聞きした言葉しか話せません。
でも、見聞きした言葉は、出会った人によるものである必要がない。

P78

読書を薦めるコピー。

別に動画でも実体験でも良いが、それでも「言葉を見て、それについて考えることのできる」という意味では読書は一番のツールではないかと思う。

たくさんの本を読んだという事実もいいけれど、同じ本を読んで毎回新たな発見があったり思考が深まるのも面白い。

何度も読み返したくなる本は、何度読んでも新鮮さがある。

またゆっくり読みたくなる1冊だった。

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