良いリーダーは仲間の喜びを自分の喜びに変える

ひきつづき古代の武将、楽毅の言動から、現代に通じる学びを抽出しています。

民の喜びを王の喜びとすること


楽毅の祖国が滅亡の危機に晒されます。
王は城を失い、土地失うことをおそれます。
それに対し、楽毅は、自分の城にこだわり、それによって民衆が巻き添えにあい、国もろとも失うことで、歴史からも民の心からも忘れ去られてもよいのかと詰め寄ります。小事よりも大事をとることを強く伝えます。何よりも王は民のためにあり、民の喜びが王の喜びとなるべきで、それができないのであればそれは名ばかりの王であると。

リーダーのあるべき姿

現代のリーダーでも部下の喜びよりも自身の喜びを優先する人は大勢いると思います。自分が成果を出さないといけない、と必死になり、部下の仕事を奪ったり、勝手にやってしまったりします。あるいは自分の方ができることを見せつけマウントをとったりします。私自身マネージャーの立場にいたことがあり、大なり小なり心当たりがないわけではありません。というか、そうではないかと疑う気持ちを持つべきと考えます。本人はそのつもりではないけど、という言い訳を言う人も多いと思いますが。

部下の喜びを考えるというのはとても難しいです。部下にとっては上司は一人ですが逆はあまり成立しません。だから一人一人に対応は難しいのはわかります。それでもなお発信しつづけなければ、あとなって、部下のことを考えていると言われても理解はできません。人の心は離れやすいし、いわんや他者のことを考えていない人ならなおさら。

他者の喜びを自分の喜びにする。みんながこれができればとても世の中もっとよりよくなると思います。

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