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状況を正しく認識して、リスクに備える

昨日に引き続き、楽毅を読んでいます。古代の名将のストーリーは興奮しかないですね。今日も感じたことをショートにまとめます。


歴史を読むというのは国同士が領土を奪い合いの話が主体となるものです。その際、読んでいて熱いのは戦いのシーンであったり、武将同士の知謀戦略のやりとりであったりします。三国志で言えば、赤壁の戦いの草船借箭の計(そうせんしゃくせんのけい)など興奮ものです。

一方、開戦に至るまでサイン、というものも見逃してはならない要素だと今回楽毅をよみながら感じています。

序盤、趙の国が他国に攻めていくため軍を起こす状況を見た楽毅が斉の宰相と趙の行動を分析するシーンがあります。趙はそれまで他国に恩を売りや縁を築いてきました。この状況を見て、国取りをするものはまず与えるものであること、そしてそれはいつの世にも起きてことだとメタ認知します。その上で、本当の趙の野望は恩を打ってきた国々を取ろうしていることかも知れないと考えます。

つまり、個別の事象についてこれまでの知識経験をもとにメタ認知し、今後に備えて正しいアクションを考え、実行しているということです。このプロセスって当たり前に実行されるべきことだけど、正しくメタ認知できなかったり、あるいは認識できたとしても経験や勘が邪魔をしてリスクに気がつけないこともあるかと思います。古代の名将に思いをはせつつ、明日からの仕事に活かそうと思うのでした。引き続き楽毅を読んでいきたいと思います。

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