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ファン・ロマン・リケルメの魅力とアルゼンチンでの話

私が世界で一番好きな選手。
それはなぜか。

エンターテイメントな選手だからだ。

主にトップ下(アルゼンチンではエンガンチェという)でプレーをし、体の強さと、足の裏を巧みに使ってボールをキープする様は、圧巻である。

しかし、効率性を重視した現代サッカーには絶対に合わないプレースタイルである。 リケルメがボールを持てば、かなりの確率で攻撃が遅れ、カウンター攻撃などまあ見ない。リケルメ中心、リケルメが王様の戦術であるからこそ輝く選手だ。

そのリケルメはどういったプレーをするのか。
・また抜きついでのルーレット
・鬼のタイミングでのスルーパス(間に合わない場合は、間に合わないお前が悪い)
・相手ゴールのペナルティエリア外で、複数に相手に囲まれながら数秒キープ
その後にシュミレーションでファールを受け、直接フリーキックでゴール。

リケルメがボールを持つと、次の展開にワクワクせずにはいられない。
そんな選手だ。

学生時代から、リケルメのプレーが好きで映像をよく見ていたが、
本格的にのめり込んだのは、アルゼンチンに渡った頃。

私は、高校卒業後にアルゼンチンでプロになることを夢見て、1年間アルゼンチンに渡った。
当時は、マネジメント会社にお願いする形ではあるが、
アルヘンティノス・ジュニアーズのクアルタ(下部カテゴリー)に所属していた。(リケルメの弟やマラドーナの甥っ子、代表歴がある選手が多数所属しておりました)

その中で、群を抜いて個性を発揮していたのはリケルメの弟である。
背はお兄ちゃんほどデカくはないのだが、ボール扱いをお兄ちゃんそのもの。
パスの技術もピカイチ。
いい車に乗り、ホペイロの育ちが悪そう集団といつも仲良くしていたのが印象的だ。笑った顔がリケルメにそっくりで、サボり癖があり、いつも早く帰っていた。
そういえば、リケルメは、ビジャと呼ばれるスラム街出身だったけか。

そんなリケルメの弟。愛嬌があり、人間的にすごく魅力的だった。
そんなこんなで、リケルメへの興味が高まり、話を聞いたり、プレーを見たりする中でどっぷりリケルメにハマっていった。

何度か、ボンボネーラに行き試合をみたり、(現在は会員のみしか入れないらしい。会員にもなれないとのこと 裏ルートでしかチケットは手に入らないのでは。)
テレビでボカジュニアーズの試合を見てきた。
目的はもちろん、ボカの応援
ではなく、リケルメを見るためだ。

ボケンセ(ボカファン)からはリケルメは崇拝される域の選手である。
他の選手へのヤジは半端がないのだが、リケルメにはない。
「ビエーン!」(良いぞ!)である。

そんなこんなで、リケルメの魅力をたくさん発信したいと思った。
育成指導者として、エンターテイメントな選手を育てたいとは思わないが、
見ていてワクワクしたり、応援したくなったり、
見ている人間に変化を与えれるような選手を育成したい。

そんなことを思った今日この頃。
アルゼンチンでの小話はたくさんあるので、今後も発信をしていきたい。


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