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前野隆司&前野マドカ著「ウェルビーイング」を読むべき3つの理由

こんにちは米良です。

今回は、我が師匠である前野隆司先生&前野マドカ先生の新書「ウェルビーイング」の書評を書きたいと思います。

まずは目次を示します。

【目次】
第1章 ウェルビーイングとは何か
1 なぜいまウェルビーイングなのか
2 現代社会が求めるウェルビーイング

第2章 社会とウェルビーイング
1 仕事の現場とウェルビーイング
2 政治とウェルビーイング

第3章 ウェルビーイングの研究
1 多彩な研究者
2 幸福度を高める方法の研究

第4章 経営とウェルビーイング
1 ウェルビーイングを推進する企業人
2 企業経営の事例とウェルビーイング
3 成長する組織――調和と共生の社会モデル

第5章 地域・家庭とウェルビーイング
1 自治体の取り組み
2 夫婦の幸福度を上げる方法

第6章 幸福度の計測・向上事例
1 ウェルビーイングの測定
2 ウェルビーイングを向上させる活動の事例

おわりに――ウェルビーイングの未来

さらに学びたい方のためのブックガイド


ハイ、では最近還暦を迎えられた幸福学研究の第一人者 前野隆司先生、そして共に幸福学の研究と実用化に尽力されている前野マドカ先生の共著「ウェルビーイング」です。

ハイ、控えめに言っても、ウェルビーイングに関心を持った人には本書を絶対読んでほしいです。必読です!僕が本書をたくさん買ってばら撒き、ウェルビーイングの布教をしたいくらいです。

ここでは、本書を読むべき3つの理由をまとめたいと思います。

本書「ウェルビーイング」を読むべき3つの理由
① ウェルビーイングの基本のキが学べる
② ウェルビーイングを推進する企業や自治体などの事例が豊富
③ さらに学びたい人のためのブックガイドが秀逸


① ウェルビーイングの基本のキが学べる

まず本書では、ウェルビーイングとは?という素朴な疑問に丁寧に、かつ、平易にまとめられていることが特徴だと思います。

ウェルビーインの定義やハピネスとの違いはもちろんのこと、近年ウェルビーイングが注目される学術的理由と社会的理由もまとめられています。

さらには、これまでに蓄積されたウェルビーイング研究についてもコンパクトにまとめられており、エド・ディーナー(ドクター・ハピネス)、ダニエル・カーネマン(行動経済学の祖)、マーティン・セリグマン(ポジティブ心理学の創始者)などの研究成果がとても分かり易く示されています。

もちろん、筆者(前野隆司)の研究成果も示されており、幸せの4つの因子、「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」のそれぞれの因子についても解説されています。

ハイ、ウェルビーイングの基本学習としては最適な教材であります!


② ウェルビーイングを推進する企業や自治体などの事例が豊富

『ハーバード・ビジネス・レビュー』(ダイヤモンド社、2012年5月号)のなかで、幸福度の高い社員の創造性はそうでない社員の3倍高く、生産性は31%高く、売上も37%高いという研究結果が解説されています。

また、幸福度の高い社員は、そうでない社員よりも欠勤率が41%低く、離職率が59%低く、業務上の事故が70%少ないという研究結果もあります。

すなわち、ウェルビーイングを高めることが企業においても重要な経営戦略になりうることが示されています。

本書では、ウェルビーイングを推進する企業人の事例として、楽天の小林正忠氏、Ideal Leaders(アイディール・リーダーズ)の丹羽真理氏が取り上げられています。

また、ウェルビーイング推進企業として、伊那食品工業、西精工、ネッツトヨタ南国、ボーダレス・ジャパン、サイボウズなど豊富な事例を上げて詳しく解説されています。

加えて、宮崎県新富町の「こゆ財団」をはじめとした、ウェルビーイング向上を目指す自治体についても解説されており、企業だけではなく自治体におけるウェルビーイング推進の取り組みについても理解が深まります。

これだけの事例を学ぶだけでも本書の価値は十分で、おつりがくるくらいです!


③ さらに学びたい人のためのブックガイドが秀逸

これは地味ですが、わたくし米良にとってとても参考になったのが、巻末に示されている「さらに学びたい人のためのブックガイド」です。

ここでは、国内外のウェルビーイングに関連する研究や事例を知るための選書がまとめられており、今後さらにウェルビーイングについて学びたい人にとっては宝箱と言っても過言では無いと思います。

先人の研究結果の詳細を知りたくなったら、このブックガイドを見ましょう!


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ハイ、いかがだったでしょうか?

前野隆司&前野マドカ著「ウェルビーイング」読みたくなりましたか?

ウェルビーイングについて知るにはまず何をしたら良いの?という方には本書を熱くオススメします!


それでは文末となりましたが、

皆さんの幸せを祈り
皆さんの大切な人の幸せを祈り
皆さんの嫌いな人の幸せを祈り
生きとし生ける者の幸せを祈り
地球、そして宇宙の幸せを祈り
合掌!

お幸せに!


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