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無線LANが使用禁止になって途方に暮れた話

無線LANを使わないでください。
という通知があり、途方に暮れました。
入院した病室で、無線LANが使えなくなってしまったのです。

私は病室にたたずむアレクサエコーに向かって、声をかけました。
「アレクサ、もう使えないんだって」

もともと、私たち家族は、母の入居した施設で気軽に顔を見て話せるようにするため、Amazon アレクサエコーを2台購入して、病室と実家の間でビデオ通話を毎日していました。
(現在も継続して使っていますので、かれこれ1年近くになります)

アレクサエコーは、家の無線LANや、ホームルータまたはポケットWIFIルータの無線LANを経由して、インターネットに接続することで、ビデオ通話ができる機能をもっています。
無線LANが使えないと、ただの箱になってしまうのです。

施設では、無線LANホームルータを置いて、アレクサに接続し、リモートで私たち家族と会話していました。
ハンズフリーでアレクサに呼びかけるだけでビデオ通話がスタートでき、「ストップ」と言えば会話を止められるので、とても便利です。

しかも、アレクサエコーには、スマホのアレクサアプリからもビデオ通話ができるので、アレクサエコー端末を持っていなくても、設定次第で通話が可能になります。

通常、施設に入居している方はスマホのLINEビデオ通話等で家族と会話されることが多いそうですが、私の母は手や指の具合でスマホの操作が難しいため、手の操作が不要で声だけで話せるアレクサは、本当に頼りになる存在です。

施設では毎日のように家族と会話をする生活が続いていたのですが、母の体調の関係で、少し入院することになりました。

私の母は個室に入院したので、家族との会話自体に問題はありませんでしたが、アレクサとホームルータを病室に持参すると、病院の方からストップがかかりました。

「医療機器に影響が出るので、無線LANは使えません」

無線が使えない!?なんですって~
やばいよやばいよ、となりました。

看護師さんに事情を聴いたところ、
「無線LANの電波が医療機器の電波と衝突して、医療機器に不具合が出ます。申し訳ないですが、使わないでいただけますでしょうか」
とのお話でした。

そういうお話なら仕方がありません。
何とかしてビデオ通話を実現する他の方法を探ることにしました。
結果として、次の3つの方法を検討しました。


1.無線LANを停止して有線LANでアレクサを利用する

残念ながら、様々な情報を調べましたが、この方法はダメでした。
アレクサが、有線LAN非対応だったのです。
有線LANでは接続する術がないので、
  無線LANの使用不可=アレクサの使用不可
という状況になってしまったのでした。

2.アレクサではないビデオ電話を有線LANで使用する

インターネットで調べても、有線LANで使えるビデオ通話ができる機器はなかなか見つかりませんでしたが、とうとう2つ、見つけました。

1つ目:amiスタイル

テレビモニタに機器を接続して通話ができる、まさに「テレビ電話」です。
こちらも、有線LAN・無線LAN両方に対応しています。
母の方に一式用意すれば、ハンズフリーで通話ができます。
私たちはスマホから母のテレビに電話が掛けられるシステムです。
1式6万円くらいするので、アレクサに比べて高額になります。

2つ目:かんたんテレビ電話「ルシアン2」
https://www.youtube.com/watch?v=D_2bolBIbm8

ルシアン2は有線LANで接続して、ハンズフリーでテレビ電話ができます。(無線LANでも通信できます)
端末が1台7万円以上するのですが、2台セットで購入する必要があるので、少しコスト面が大きくなります。

世の中は、できるだけワイヤレス化をする方向に進んでいるので、あえて有線ができるようにする、私たちのようなニーズが少ないのでしょうか、上記の2件以外は見つけられませんでした。

3.LINEビデオ通話を練習する

LINEビデオ通話は、スマホの4G回線を利用するため、医療機器には影響がありません。
しかし、端末はスマホのみとなります。
シニア向けスマホではありますが、画面操作に時間がかかったり、うまくボタンが押せないときがありました。
しかし、母は頑張って練習し、何とかLINEビデオ通話ができるようになってくれたので、アレクサよりは短時間になりましたが、顔を見て話せるようになりました。
最終的に、この方法で解決しました。

【まとめ】無線LANが使えなくなって思ったこと

インターネットのおかげで、病院と実家、子の自宅から施設の自室など、どれだけ遠方にいても、接続できる環境があれば、顔を見て話すことができます。なんと素晴らしいことかと思います。
仮に、何も話すことが無くても、画面越しに同じ時間を共有できるので、大きな安心感があります。

ホームルーターの契約は月額費用を支払えば、通信容量は無制限(一定量を超えると速度制限はアリ)で使えるため、時間を気にせずゆっくりと一緒に過ごすことができました。

コロナ禍で面会がほとんどできない中でも、毎日顔をみて話すことができて、本当にありがたいと思いました。まさに、私たちの心の命綱といっても過言ではないと思います。

今回、調べてみて分かったこととして、Amazonアレクサエコーの性能の高さと、コストパフォーマンスの良さが挙げられます。

Amazonアレクサエコーは、高音質のマイク・スピーカーを備え、カメラの解像度も高く、何よりも「声掛けだけで簡単にビデオ通話ができる」仕組みが、この価格で手に入るのは本当にありがたいことだと思います。

開発・販売してくださったAmazonさんに、心から感謝したいです。
(少し改善すれば、もっと使いたい人が増えるはずなので、できれば、アレクサエコーの開発担当の方や広報の方とお話ししたいくらいです)

遠方からでも(たとえ海外からでも)、見舞う側に発熱があっても、オンラインで面会ができるのは、本当にありがたいと思います。

だからこそ、病院でアレクサが使えない時は、本当に困りました。
いままで当たり前に顔を見れていたのが、見れなくなる状況は、ぜいたくな話かもしれませんが、とても不安が大きかったです。

できれば、全ての病院で、オプション料金を支払えば、上記のように医療機器に影響のない、ビデオ通話システムを利用することができるようになれば良いなと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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