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【かつらのお話:襟簑付立役鬘】


襟毛上に襟簑付けが出来た
歪みもなく均等に付いた襟簑

綺麗に立役の襟簑が付け終わりました。

こんにちは。京都時代劇かつらです。

襟簑は結い上がる髪型や鬢付け油の量の違いで付ける枚数が変わります。鬢付け油の量が多ければ毛量が引き締まります。
襟簑の枚数が少なければ髱が割れやすく形が保ちにくくなります。ですから舞台の鬘は簑の枚数は多め。

鬢付け油の量が少なければ、それほど毛量はいりません。テレビや映画の鬘は鬢付け油はそれほど多く付けませんので枚数は少なくても髪型は保たれます。

舞台の鬘と、映像の鬘。実は油の量が全然違うのです。


襟簑を二枚に裏簑を少し足して毛量を増やした


同じように見えている鬘でも映像と演劇では色々なところに違いがあります。

なかなか目にすることのない部分。

これからも色々ご紹介出来たらと思います。

さてさて、次回はどんな作業でしょうか。
どうぞお楽しみに。

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